2010年 12月 18日
明るい日本(物理的に)
 今年のドイツ旅行中に滞在した「貸家」では快適に過ごすことができたが、ただひとつ困ったことがあった。
 照明が暗いのである。
「私は明るい照明がキライ」と言う家主さんの家は、リビングにも寝室にも、天井の照明が設置されていなかった。だだ広いリビングにあったのは、机上のスタンドと、ソファ脇の読書灯、階段を照らす薄暗いスポットライトのみ。夜になると足元は真っ暗で、最初の内は何かにつまずきやしないかと、おっかなびっくり忍び足で歩かねばならなかった。そして、これまた広い寝室にはベッド脇の電気スタンド30ワットのみ。とっぷり日が暮れた後は、運び上げたスーツケースの荷解きも整理も暗すぎてよく見えず、ドイツに来てまずやったことは、電気屋を探して60ワットの電球を買うことだった。
 ベッドスタンドの電球を、使用可能上限値の60ワットにこそっと付け替えて、なんとか部屋全体がおぼろげに見えるようにはなったが、細かい文字を読むにはまだ暗い。だが幸いというか、クローク(物置)はまともに天井の照明があって明るかった。ということで、家主さんの服や靴や鞄に埋もれながら本や雑誌を読んだりしていたのだった。ドイツで一体何してたんだ自分。

a0021929_9122012.jpg ここまで極端なケースは希だったとしても、おしなべて欧州の夜は暗い。というか、日本が明るすぎるんだろうな。ずっと以前、世界的には「橙色の夜」が標準で、白色の灯が圧倒的に多い日本の方が特異的なのかもしれない、という記事を書いたことがあったが、白い光だけじゃなく、物理的により明るい光を好むのもまた、日本人の特徴なのかもしれない。そういう日本の環境で育った日本人としては、暗い夜に慣れるまでが一苦労だった。そういえば子供の頃、部屋が暗いままで本など読んでると「目が悪くなるよ」と注意されたものだったが、向こうの人たちは、あんな暗い照明の下で夜を過ごしていたって、別に「目が悪く」なる訳でもないようだ。瞳の色が薄い人は、より光を感じることができるので、そのような人が多い欧州では暗い照明でも大丈夫なのだ、という話をどっかで聞いたことがあるけれど、その欧州だって、濃い色の瞳の人が大勢いるはずだから、やはり育った環境による慣れの方が大きいのではないかと思う。
 日本でも最近は橙色の外灯が増えてきたし、家屋の照明も、以前より黄色味の強い、いわゆる電球色が好まれる傾向にはあるようだが、やはりオフィスのような白色の照明をつけているところがまだまだ多数派だ。
 海外から帰国して、日本に戻ってきたことを最初に実感するのが夜だ。まばゆく白い光に満ちあふれた日本の夜。今回もたかが一週間やそこらの海外旅行だったが、帰宅してみれば、家の照明がなんだか明るすぎるし白すぎるしで、しばらくは落ち着かなかった。慣れってコワイ。
[PR]
# by terrarossa | 2010-12-18 09:14 | 見聞録 | Comments(2)
2010年 12月 11日
自分用フットボール備忘録
 体調不良とドイツ・ワールドカップの開催が重なったことで嵌りこんだフットボール=サッカーの世界。一時の気の迷いかと思いきや、早くも4シーズン目。間もなく欧州だけでなくJリーグも見るようになり、さらにロシアにまでサッカー観戦へ赴くことに。いよいよ「ただのニワカ」も「長期的ニワカ」へと進化(?)しつつある今日この頃。知れば知るほど広がってゆく、底なし沼の面白さに魅せられて、どこぞのスナック菓子のごとく、もうやめられないとまらない。

 サッカーどころか、スポーツ全般にこれっぽっちも興味の無かった2002年だったが、日韓ワールドカップの決勝で、ブラジルに敗れたドイツが心の片隅に残る。ロナウドよりも先に、カーンとバラックを認識。思えばこれが全ての呼び水だったのか。ちなみに、日本の選手で一番注目していたのは、ホームスタジアムでゴールを決めた、セレッソ大阪の森島選手。
 そんなこともあって、2006年ドイツ・ワールドカップではドイツチームに注目しながら観戦。ネットで情報を得ながら徐々にドイツへ沈没。しかし、この大会で最も印象に残った選手は、イングランドのハーグリーブス選手だった。ぐだぐだ状態でも最後まで諦めず果敢に攻めこんでいたひたむきなプレーにしびれた。
 そして、なんと彼はドイツのチーム所属だということを知る。こうしてブンデスリーガへの傾倒が始まることに。
 いいあんばいに盛り上がったところへ、すばらしいタイミングで、ハーグリーブス選手が所属するバイエルン・ミュンヘンが来日することを知る。一も二もなく観戦することを決意。

◆2006年に見た試合
 7月31日 さいたまシティカップ: 浦和レッズ×バイエルン・ミュンヘン (埼玉スタジアム)

 生まれて初めてプロサッカーの試合を生観戦。スタジアムとレッズサポーターの迫力に圧倒されるも、なんだかゆるい感じの試合であれ?と思ったのが正直なところ。親善試合だったので致し方なかったのか。残念試合で少々ガッカリ。しかし、そんな中でもハーグリーブス選手だけは全力モードだった。決してスターとはいえない地味な選手に、なぜサッカーに嵌りたてのど素人が惹かれてしまったのか、実際プレーを見たことで納得。彼はその後マンチェスター・ユナイテッドに移籍するも、怪我により長期離脱。2シーズンが経過した今も、本格復帰は未だ叶わず。ものすごく悲しい。願わくば、もう一花咲かせて欲しいんだけどな…
 ワールドカップ後、マインツ05から初めて代表に選ばれた、マヌエル・フリードリッヒ選手をここで認識。まさか本人に会えるとは思ってもいなかったあの頃。

◆2007年に見た試合
 7月 7日 Jリーグナビスコカップ: 浦和レッズ×ガンバ大阪 (埼玉スタジアム)
 
 Jリーグは全く未知の領域だったが、テレビで見た試合で、浦和のポンテ選手のプレーにすっかり魅了される(ちなみに、彼が以前ドイツでプレーしていたことは後から知った。その後、かつて彼が所属していたレバークーゼンへ何度も行くことになろうとは…)。ということで、J初観戦は、埼玉スタジアムでのナビスコカップの試合。
 そんなことで、いい具合にJリーグへの関心が高まったのだが、県内にJリーグのチームはなかった。J2のチームも、JFLのチームもなかった。国内といえど、観戦のためには相応の時間と費用と労力が必要な環境に泣く。今もだ。
 一方でドイツサッカーへの興味は尽きず、この年の9月、ノリと勢いでミュンヘンへGO。あわよくば試合観戦といきたいところだったが、そう甘くはなかった。バイエルン戦のチケットは完売。できたのはアリアンツ・アレナのスタジアムツアーとバイエルン・ミュンヘンの練習見学のみ。もしこの時、バイエルン・ミュンヘンの試合を観戦できていたら、自分はバイエルンのファンになっていたんだろうか?

◆2008年に見た試合
 5月 3日 Jリーグ: 名古屋グランパス×ガンバ大阪 (豊田スタジアム)
 6月 8日 Jリーグナビスコカップ: 浦和レッズ×名古屋グランパス (埼玉スタジアム)
 7月 5日 Jリーグ: アルピレックス新潟×名古屋グランパス (東北電力ビッグスワンスタジアム)
 9月14日 2.ブンデスリーガ: SVヴェーエン・ヴィースバーデン×1.FCニュルンベルク (ブリタ・アレナ)
 9月19日 ブンデスリーガ: バイヤー・レバークーゼン×ハノーファー96 (バイアレナ)
10月 5日 Jリーグ: 名古屋グランパス×東京ヴェルディ (瑞穂陸上競技場)


 この年、名古屋グランパスに、ドラガン・ストイコビッチが監督として就任。ブルガリア旅行以来、じびじびくすぶっていたバルカン方面への関心が一気に加速、とともに、よりにもよって、航空路線もなく、鉄道で片道6時間はたっぷりかかる名古屋のチームに嵌ってしまった。
 ドイツサッカーの方も、めでたく初観戦。レバークーゼンのパスサッカーに魅了され、かくして、Jリーグでは名古屋、ブンデスリーガではレバークーゼンと、贔屓チームらしきものもできた年だった。基本スタンスはあくまでもミーハーだけどな(開き直り)。

◆2009年に見た試合
 3月14日 Jリーグ: モンテディオ山形×名古屋グランパス (NDソフトスタジアム)
 4月 4日 Jリーグ: 川崎フロンターレ×名古屋グランパス (等々力陸上競技場)
 6月28日 Jリーグ: アルビレックス新潟×名古屋グランパス (東北電力ビッグスワンスタジアム)
 7月12日 Jリーグ: FC東京×名古屋グランパス (味の素スタジアム)
 7月18日 Jリーグ: 名古屋グランパス×京都サンガ (豊田スタジアム)
 7月25日 Jリーグ: 浦和レッズ×名古屋グランパス (埼玉スタジアム)
 9月19日 ブンデスリーガ: バイヤー・レバークーゼン×ヴェルダー・ブレーメン (バイアレナ)
 9月22日 DFBポカール: バイエルン・ミュンヘン×ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン (アリアンツアレナ)
 9月23日 DFBポカール: 1.FCケルン×VfLヴォルフスブルク (ラインエネルギーシュタディオン)
 9月26日 ブンデスリーガ: 1.FCケルン×バイヤー・レバークーゼン (ラインエネルギーシュタディオン)
10月17日 Jリーグ: 横浜M・マリノス×名古屋グランパス (日産スタジアム)


 なんとか時間と費用をやりくりしつつ、国内を奔走。ドイツでも計4試合観戦。
最も印象に残ったのは、3月の山形での試合。ファンの間では伝説になりつつある(本当か?)雪中試合を生観戦。もしかしたら必要かも、でも絶対着たくないなーと思いつつ、一応持ってきた農作業用の雨合羽上下(使い倒して薄汚れたあやしいキミドリイロのやつ)を、途中で背に腹は代えられずフル着用する羽目に。ピッチがみるみるうちに雪で白くなり、後半からオレンジボール登場。吹雪で視界は真っ白。名古屋のユニホームも白。寒さに耐えながら心眼での試合観戦という苦行。とどめは、つるっつるの凍結道路と化した帰路。近道となる峠越えを回避し、遠回りしたら距離が200㎞以上になった。雪道を運転すること4時間、深夜へろへろになって帰宅。

◆2010年に見た試合
 1月 1日 天皇杯(決勝): ガンバ大阪×名古屋グランパス (国立競技場)
 5月 2日 ロシアリーグ・ディビジョン1: ルーチ・エネルギヤ×ウラル (ディナモ・スタジアム)
 5月 9日 Jリーグ: ベガルタ仙台×名古屋グランパス (ユアテックスタジアム仙台)
 6月 5日 Jリーグナビスコカップ: ベガルタ仙台×名古屋グランパス (ユアテックスタジアム仙台)
 7月17日 Jリーグ: 大宮アルディージャ×名古屋グランパス (NACK5スタジアム大宮)
 7月31日 Jリーグ: 横浜M・マリノス×名古屋グランパス (日産スタジアム)
 9月19日 ブンデスリーガ: バイヤー・レバークーゼン×1.FCニュルンベルク (バイアレナ)
 9月22日 ブンデスリーガ: バイヤー・レバークーゼン×アイントラハト・フランクフルト (バイアレナ)
 9月25日 ブンデスリーガ: VfBシュツットガルト×バイヤー・レバークーゼン (メルセデス=ベンツ・アレーナ)
 9月26日 2.ブンデスリーガ: ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン×VfLオスナブリュック (ニーダーラインシュタディオン)
10月27日 Jリーグ: アルビレックス新潟×名古屋グランパス (東北電力ビッグスワンスタジアム)
12月 4日 Jリーグ: 名古屋グランパス×サンフレッチェ広島 (豊田スタジアム)


 終わってみれば、前年より観戦数が多かった…。元旦から東京日帰り観戦することになろうとは。ガンバは、特にファンでもないのに、振り返ってみればけっこう観戦数が多いという、不思議な巡り合わせのチーム。そのガンバに、名古屋はボッコボコにやられて終了。せっかく中村直志選手(名古屋での自分的イチオシ選手がこの人だ。なので持ってるユニホームも7番)がゴールを決めたのに。
 そして5月、ついにロシア観戦デビュー(2部リーグだが)。ドイツでも4試合。
 つい先日は、Jリーグの最終戦を見に豊田スタジアムへ遠征。名古屋ホームでの観戦は、今年はこの試合のみ。いつもアウェイゴール裏ばかりだったので、久々にまったり観戦できたが、とにかくこの日は寒かった。応援しだして3年で優勝なんて、長年のファンの方に申し訳ないような。
 そして、名古屋びいきになっても、ひっそり応援し続けていたポンテ選手が、浦和退団決定となる。月日の流れというものは…

a0021929_1934936.jpg 天皇杯決勝でのグランパスくん。選手と一緒に並んで国歌斉唱?

[PR]
# by terrarossa | 2010-12-11 19:38 | サッカー | Comments(2)
2010年 11月 23日
腹に一物(物理的に)
 サッカー関連でこちらのブログをにいらしてくださった皆様、すみません。この類の話題もまた、一貫性まるで無しな当ブログのもう一つの顔なんです実は……

 現在の職務上、野菜類を食害するガの幼虫などを捕獲し、種類を特定するために、成虫になるまで職場の机上で飼育して確認するということを時々行っている。
 といっても、試験研究業務ではないので、とりあえず成虫まで育てて種類が確認できればそれでOK。たいがい飼育はシャーレだったりカップ味噌汁の空容器だったり、その時そこにあるものを使う。ガは、幼虫の内は脱皮するたびに色や模様が変わるだけでなく、個体変異が大きい種類もあるので、成虫にして確認したほうがわかりやすい。
 いわゆる農業害虫として問題になっているガの多くは、幼虫の時はたいそう派手派手しい色柄のもいるが、アースカラー系かグリーン系の保護色のヤツの方が多いし、成虫はおしなべて地味ーな色合いのものばかりで、ビジュアル的にはあんまり楽しくない。それでも、幼虫→蛹→成虫とかなりドラマチックな形態の変化があるので、無事に羽化して成虫になれば、そこそこの感動はある。なにより種類特定という点では、とにかく成虫になってもらわないと、飼育してきた意味がない。

a0021929_1618964.jpgヨモギエダシャクの幼虫。枝に擬態して、ぴっしりまっすぐポーズをとっている。

 ところが、野外から捕獲してきたガの幼虫は、かなりの高確率で「お客さん」を飼っている。いわゆる、寄生バチや寄生バエの類である。彼らは、宿主(ガ)の命に別状のないところから食い進み、宿主はその間、普通にエサを食べつつそこそこ成長する。しかし、さあもうすぐ蛹だ、とか、蛹になったからあとは羽化、というところで、成長したハエまたはハチの幼虫は、宿主の体を食い破って脱出してくるのだ。かくして、ある日突然、崩壊した死骸の傍らで、俵型の茶色くてでかいハエの蛹や、スリムな黄色や白のハチの繭がごろごろ転がっているというエグい光景(画像掲載はあえて自粛いたします)を目にするのである。
 種類を特定しようとして飼育してる立場ならばありがたくないことだが、こういった寄生バエや寄生バチがいるからこそ、適正な個体数の調整が行われ、自然界はうまいことバランスを保つことができているとも言える。時には大発生して、農業上しばしば問題となるガの天敵として、彼らは重要な存在なのだ。

a0021929_16184273.jpg ホウネンタワラチビアメバチの繭(蛹)と成虫。画像の茶色のマス目は1㎝角。超スリムな小さいハチで、野外でそれと意識して見つけようとするのは大変困難である。でも、白黒まだらの繭は、注意していれば割とよく見かけることができる。「ホウネンタワラ」は「豊年俵」の意で、この俵型の繭がたくさんある畑は(農作物を加害するガの個体数を減らしているということになるので)豊作の兆しである、というところからきている。


a0021929_1618594.jpg ハスモンヨトウの蛹を食い破って出てきたヤドリバエの一種。ヤドリバエの類は、似た形態のものが多くて、素人にその同定は難しい。よく見ると細部はかなり違っているが、ぱっと見、衛生害虫としておなじみのイエバエととそっくりで、見た目でかなり割を食っているんではなかろうか。このビジュアルでは、間違いなく蠅叩きで追いかけ回されたりする対象扱いだろうな。農業上は有用な天敵なんだけどなあ。

 なお、このヤドリバエ君は10月27日に羽化したのだが、現在のところ、ティッシュに染みこませた砂糖水を摂取しつつ元気に生きながらえている。エサを交換する時は、ハエが脱走しないよう、飼育容器ごと10分ほど冷蔵庫に入れ、ハエの体温を下げて動きを鈍くしてから入れ替え作業を行う。手がかからなくて飼いやすいのでおすすめ!……って誰得情報なんだコレ。
[PR]
# by terrarossa | 2010-11-23 16:26 | いきもの | Comments(0)
2010年 11月 02日
2010年もまた、ドイツのサッカーを見に行く・その7
◆負け犬フィーバー!
 9月26日(日)は、ツヴァイテ・ブンデスリーガ(2部)第6節、ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン対VfLオスナブリュックの試合を観戦した。

 ホームのロット・ヴァイス・オーバーハウゼンは、つい数シーズン前にはレギオナルリーガ(4部)にまで降格し、しばらく低迷していたが、ここ2シーズンはなんとかツヴァイテにとどまっているチーム。アウェイのVfLオスナブリュックは、ドリッテリーガ(3部)とツヴァイテの間を行ったり来たりしているチームで、2009/2010シーズン、ドリッテで優勝し、今季ふたたびツヴァイテに復帰してきた。
 なお、このVfLオスナブリュックは、ドリッテだった昨シーズン、DFBポカールの2回戦でハンブルガーSVを、ベスト16でボルシア・ドルトムントを破ってベスト8に進出し、一躍センセーションを巻き起こしたチームだ。PK戦の末、ハンブルガーSVに勝利した試合の時にはちょうどドイツにいたので、まさに「ジャイアントキリング」と言うに相応しい、泥臭い戦いっぷりが大変話題になっていたことはよく覚えている。それら2試合の勝利の立役者は、2008/2009シーズンまでSVヴェーエン・ヴィースバーデンに所属していた、ベンヤミン・ジーゲルト選手。ハンブルガーSV戦、ボルシア・ドルトムント戦でそれぞれ1ゴールずつ決めるという活躍ぶりだった。
 そして、ロット・ヴァイス・オーバーハウゼンにも、ジーゲルト選手と同じく、SVヴェーエン・ヴィースバーデンのドリッテ降格に伴って移籍してきた、ロニー・ケーニッヒ選手がいる。
 これまでほぼ成りゆきで選んできたドイツでの数少ない試合観戦だが、こうしてまた、以前試合でプレーを見た選手を別な場面で見ることができて、なんだかちょっとうれしいのである。

 そんなわけで、もちろん試合開始からがっつり見る気でいたが、別なところをハシゴしていたら移動が大幅に遅れ、ニーダーラインシュタディオン(Niederrheinstadion)に到着した時は、既に後半が始まっていた。うう残念。幸いにもまだ両者スコアレスだったが。
 
a0021929_23292479.jpg ほぼ満席のスタンドからは、熱い声援が。こっちの人たちの「フスバル愛」はほんとにすごいと思った。
 そしてアイツはいるのだろうか……

a0021929_2330971.jpgいた!
a0021929_23303622.jpg ピッチサイドを縦横無尽、まさに期待を裏切らない躍動っぷり。
a0021929_2331353.jpg しかも大人気。試合中だというのにサインやら写真やらを求められているよ!UNDERDOGすげー!でもいいのか?

a0021929_23475860.jpg さて肝心の試合。膠着状態というか、2部だからというか、互いに相手のイマイチなパスを中盤あたりでカットし合うのだが、それがぜんぜんうまくつながらない。蹴鞠でもしてんのかいというような感じのふわふわした浮き球ばっかりで落ち着かないことこの上なし。ちっとも足元に収まってくれないのだ。ううう歯がゆい。これじゃ5月に見たロシア2部リーグとおんなじじゃないか。ヘタレバックパスとか、宇宙開発ミドルシュートとか。
 そんな中、オーバーハウゼンが交代カードを切る。元ヴィースバーデン所属、ロニー・ケーニッヒ選手登場。そして、その采配は見事的中した。76分、セットプレーからケーニッヒ選手がゴール!これが決勝点となり、1-0でオーバーハウゼンの勝利となった。

a0021929_23315043.jpg 試合後、選手たちと勝利のダンスを踊りまくり、再びスタンドまで戻ってきたUNDERDOG。方々から「UNDERDOG!」「UNDERDOG!」と声がかかり、アイドル並みの人気。次々に観客とハイタッチしているのが楽しそうだったので、スタンドの一番下に降りていって待ってたら、ちゃんとハイタッチしてくれた。
a0021929_23514889.jpg
 ノリノリだなUNDERDOG。大人気だなUNDERDOG。

 そして、ファンがたくさんバス待ちをしていた停留所で遭遇したのは……

a0021929_2333266.jpg リアル・UNDERDOG!(このわんこが「負け犬」というわけじゃないんだが)
a0021929_23324343.jpg 色も模様もおんなじだよ!……飼い主さん、とことんこだわったんでしょうなあ。

 下手すると、選手以上に人気者なんでしょうかアイツ。

a0021929_23332379.jpg よく見りゃマッチデープログラムの表紙も……

[PR]
# by terrarossa | 2010-11-02 00:01 | サッカー | Comments(2)
2010年 10月 31日
2010年もまた、ドイツのサッカーを見に行く・その6
◆ワールド・フェイマス・タウン
 ドイツ北西部の地方都市、オーバーハウゼンはデュッセルドルフから電車(RE)で約30分。この町は、南アフリカワールドカップによって、にわかに有名になった。
 昨年ドイツを訪れた時、ミュンヘンのアリアンツ・アレナでDFBポカール(ドイツカップ)、バイエルン・ミュンヘン対ロット・ヴァイス・オーバーハウゼンの試合を観戦したのだが、あの時はまさか、バイエルン相手に善戦した2部リーグの本拠地が、世界のメディアで報道されるようなことになろうとは、夢にも思っていなかった。
 そう、オーバーハウゼンは、ワールドカップにおけるドイツチームの勝敗を次々と的中させ、世界中から脚光を浴びた予言タコ「パウル君」がいた水族館、「Sea Life」がある町なのだった。

 今回オーバーハウゼンへ行ったのは、タコ見学がメインではなかった。昨年、アリアンツ・アレナにおいて、そこがまるでホームスタジアムであるかのように自由奔放暴れまくっていたアイツが、まる一年経っても気になって気になって仕方がなかったから、である。
a0021929_7505042.jpg ひとんち(アウェイ)でこんなに好き放題していたマスコットを他には知らない。ドイツのKY、オーバーハウゼンの犬。名も知らぬまま一年が経過。

 せっかくまたドイツへ行くのだから、なるべく多くの試合を見たい。てことで、ツヴァイテ(2部)のリーグ戦スケジュールもチェックしていたら、帰国前日の9月26日にオーバーハウゼンホームで試合があるという。デュッセルドルフからも近いし、これはぜひ行かねば。
 ……や、その前に、オーバーハウゼンといったら、まずタコ参りでしょうよ(←ミーハー)。

a0021929_7513660.jpg かつて重工業で栄えた町だというオーバーハウゼン。駅前周辺は石造りの重厚な建物が並び、つくりはでかいという感じがしたが、間合いが遠くて、人口密度はさほどでもない印象を受けた。郊外へ行くと、ますます間合いは遠くなり、工場らしきもの、ショッピングモールやホールなど、ひとつひとつはやらたでかい施設が、広大な平原にぽつん、ぽつんと点在していた。平日の午後、ほとんど人の姿はない。
a0021929_752534.jpg バスもこのとおり。貸し切り状態。
 
 そんな町の郊外に、水族館「Sea Life」はあった。ワールドカップが閉幕して2ヶ月あまり。夏休みも終わり、お客さんは少なかった。おかげでゆっくり回ることができたが……
a0021929_754564.jpg かなり辛抱強く待ったのに、パウル君はとうとう姿を見せなかったよ……(涙)。つい先日、10月26日にパウル君が亡くなったとの報道があったけど、この時はもうかなり弱っていたんだろうか。
a0021929_7543631.jpg よう、残念だったな。


 さあ気を取り直してロット・ヴァイス・オーバーハウゼンのショップへGo。
a0021929_755420.jpga0021929_7552129.jpg
 商店街の片隅でひっそり営業。でも試合日はにぎやかなのかもしれない。
 ここで試合のチケットと、山積みになって売られていたマスコットのキーホルダーを購入。

a0021929_7555044.jpg 去年アリアンツ・アレナで見たアイツとちがって、かわいいじゃねーか。
 ……こんなつぶらな瞳じゃなかったし、口は開きっぱなしだったはず。
 ショップの店員さんに、このマスコットの名前を聞いたら「アンタードッグよ」と教えてくれた。おお、ついに一年越しでコイツの名前が判明。
で、感動とともに「UNDERDOG」を辞書で調べてみると、「負け犬」…………ズドーン。
 じ、自虐キャラだったとは……あのふてぶてしさは「開き直り」だったのか……?
[PR]
# by terrarossa | 2010-10-31 08:05 | サッカー | Comments(0)