カテゴリ:サッカー( 46 )
2014年 08月 15日
2012年夏、中国のサッカーも見に行った・その4
a0021929_23455681.jpg  若干雨が小降りになったような気がしたところで、ちょうど試合開始。

a0021929_23463013.jpg  …かと思ったら、全員起立で国歌斉唱。そうだ、ここは中国なんだなとあらためて気付かされる。

a0021929_2348315.jpg スタジアムの電光掲示板。プロリーグの公式試合だというのに、バナーを出したまま、切り替え操作の様子までお見せしちゃう電光掲示板ってどうよ。
 

 雨中試合なので思うようにボールが走らず、どちらのチームもかなり苦戦しているもよう。遠目から見ると、雨さえなきゃ良い状態の芝だったのかもしれないが、なにぶん雨の量に水はけが追いついていない状態で、人が動くと盛大に水しぶきが上がる。転倒すればドロドロになるし、もはや戦術とか技術というよりも、この劣悪なコンディションにめげなかった方が勝つんじゃないかと思いながら見ていた。

a0021929_2347044.jpg  試合中ずっと、テレビ中継の映像をそのまんま流している電光掲示板。たいへんわかりやすくてよろしい…って、ただの手抜き、いや、合理性を追求した結果こうなるのだな。

 だが思ったより早く試合は動く。杭州緑城、試合に入りたてで油断があったのかなかったのか、唖然とするようなゆるゆるディフェンス(いくら雨だからってそれはねえだろう)のせいで、前半の割と早い時間帯にさくっと2失点。それで目が覚めたのかどうなのか、それからほどなくして、左サイドから相手の隙を突き、スター・汪嵩選手が鮮やかなミドルを決めて1点を返し、2-1。雨に煙るバックスタンドがどうやら盛り上がってるのがうすぼんやりと窺える。ちなみに、メインスタンドはじっくり試合を見たい派が相当数いるようで、さほど熱狂的ではない。
 さーここから逆転していきましょう!という感じで、押せ押せムードの杭州緑城。ブラジル人選手を中心とした攻撃は悪くない、が、せっかくコーナーキックに持ち込んだというのに中に誰もいないとか、つるっとトラップミス続出とか、宇宙開発シュートとか、肝心なところで外しまくってなかなか点が取れない。足技は上手いようなんだけど上手くいってない。
 苦労しながらも審判はまともなジャッジをしているように見えるし、ラフプレーも今のところそんなにない。AT1分で前半が終了した。

 
 後半も相変わらずの雨。
 それでもスタンドは屋根で覆われていて雨が吹き込むこともなく、快適だった。
 スタンドに屋根がなく、冷たい雨がダイレクトに、たたきつけるように降り注いでずぶ濡れになった大宮×名古屋戦とか(この時初めて雨を「痛い」と感じました…)、ガチな吹雪でホワイトアウト状態になり、雪まみれで寒さに震えながら心眼で観戦するしかなかった山形×名古屋戦とか、過去に観戦してきた雨中試合や雪中試合のことを思うと、今、試合で戦っている選手の皆さんには申し訳ないくらい良い環境。なんかこう、「別な場所で見ている」という温度差すら感じるのがいいんだか悪いんだか。
  そんな中、江蘇舜天の選手が杭州緑城の選手を引っかけて倒してしまい、レッドカードで退場。これで江蘇舜天は10人。だが、がっちり引いて守る相手を前に杭州緑城は数的優位を活かせず、後半は無得点。そのまま2-1で江蘇舜天が勝利した。
 

a0021929_23483329.jpg ホームで痛い敗戦。この時の江蘇舜天はたしかリーグ上位(4位だったかな)、杭州緑城はかろうじて中位(8位くらいだったような)。そしてこの後ずるずる順位を下げていったように記憶している。

a0021929_23485832.jpg 雨?やーもう、試合終わってスタジアムを出ても、相変わらず最後まできっちりと、嫌がらせかと思うくらい容赦なく降りやがってくださいましたよ…
 バスは来ないしそうこうするうちずぶ濡れになるしで、結局、タクシーでホテルまで帰ったのだった。ヘタレめ。



a0021929_1213072.jpg 中国・杭州は「龍井茶(ロンジン茶)」の産地。ということで、空港のカフェで龍井茶を頼んだら、気前よくどーんとビールジョッキに入って出てきた。とても飲みきれる量ではなかった…

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by terrarossa | 2014-08-15 00:08 | サッカー
2014年 08月 14日
2012年夏、中国のサッカーも見に行った・その3
 中国プロサッカーのトップリーグの公式戦だというのに、場内にプログラムどころか関連チラシもなく、ポスター一枚貼られていなかったスタジアム。この試合は、ここで催される様々なイベントの内の一つにすぎないという程度の扱いなんだな、ということがよーーーーく理解できた。知らずに行ったら、一体何が行われようとしてるのかさっぱりわからない埋もれっぷりが、いっそすがすがしいくらいだったよ…

 雨が降ろうが雷が落ちまくろうが、どうやらキックオフはなんとしても予定通り、つつがなく行いたいらしい。ざぶざぶのピッチで練習していた選手の皆さんはいったん中へ引き上げ、やがて電光掲示板で、「しゅわっぐおーん」とかいうかっこいい効果音とフラッシュ的なCGとともに、かっこよく選手紹介が始まった。

a0021929_2361754.jpg 本日のスタメン。


a0021929_2371138.jpg (1)しゅぱー(←効果音とフラッシュ) ここだけ後で撮ったので岡田監督のショットになってしまいました…

a0021929_238217.jpg (2)上半身ハダカの選手が登場!(一瞬)

a0021929_2382421.jpg (3)すぐさま着衣映像に切り替わり、自分の胸(クラブのエンブレムあたり)をぽんぽん

a0021929_239010.jpg (4)腕組みしてどや顔!

 この16番さんは範暁冬(Fan Xiaodong)選手。2011年5月に、瑞穂陸上競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグの試合、「名古屋グランパス」対「杭州緑城」を現地観戦したのだが、この試合でもフル出場していたもよう。当時はこの人と認識してなかったけど。
 観戦した名古屋戦は岡田監督が就任する前で、ブラジル人選手がよく機能していて、クリーンでスマートなサッカーをするチームだな、という印象を受けた。同年7月にアジア遠征ツアーで中国に来たアーセナルFCとの親善試合もネット映像で見た時も、イングランド・プレミアリーグの名門クラブ相手にすごく健闘しているな、と思ったのだった。よく中国のサッカーを揶揄して「カンフーサッカー」などと言われることがあるけど、みんながみんな、そういうことではないのね(当たり前だ)。


a0021929_2395477.jpg 杭州緑城のスター選手というと、この方だそうです。汪嵩(Wang Song)選手。

 杭州緑城には、汪嵩選手ともう一人、チームのキャプテンを務めていた杜威(Du Wei)選手という2大スターが在籍していたそうなのだが、杜威選手のほうは、たしかこの試合の直前あたりに他クラブへ電撃移籍してしまったという事件があったはず。杜威さんは、杭州緑城というクラブを認識する以前に、自分が唯一知っていた中国代表選手というくらいには有名な人なので、いきなり抜けられてしまってチームは混乱していたのかもなあ、と。

a0021929_2402292.jpg トリはかっこいい岡田監督のCG。胸スポンサーはDAIKIN(日本の空調機器メーカー)。

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by terrarossa | 2014-08-14 02:47 | サッカー
2014年 03月 10日
2012年夏、中国のサッカーも見に行った・その2
 入場までだいぶ時間があるので、いったんここを離れ、買い物かお茶でも…と思ったが、まずスタジアムを出るまでたいそうな距離を歩かなくてはいけなかった。仕方なく延々歩いて外へ出たが、おひとりさまでも気安く入れそうな店は見当たらない。昼過ぎの強烈な日差しはどこへやら、いつの間に空はどんより曇り、じっとりと不穏な湿気があたりを覆っている。そのうちどんどん雲行きがあやしくなっていき、ゴロゴロ雷鳴が聞こえてくるとともに、とうとう雨がぱらぱら降り出した。
 結局、飲まず食わずのまま、うんざりするような距離をダッシュしてスタジアムへ引き返す。この選択は正解だった。スタジアムの入口にたどり着いた頃、雨はもはや、スコールと呼んでもいいようなレベルの豪雨になっていて、全方向から稲妻がビッカビッカ光りまくり、そこいらじゅうに雷が落ちまくっていたのだから。
 こちらを訪問してくださる奇特な読者の皆様は薄々お気づきかもしれないが…また雨だよ。どこの国に行っても雨だよ…なんでウェルカム・レインばっかなんだ…


a0021929_2185038.jpg 雨を避けて集まってきた人たちとともに、スタジアム正面の軒先で雨宿りすることおよそ1時間。いっこうに雨が弱まる気配はない。
 
 そうこうするうちに開場になったので、スタジアム内へ入ることにした。

a0021929_2193146.jpg が、悪天候のせいなのか、それともいつもこんな感じなのか、街なかの喧噪とは全くかけ離れた静けさが場内に漂っていた。ただ、ただ、がらーんとして広いばかりで人影はほとんどない。

 売店らしきブースも見当たらず、入場ゲート付近に、ブロックに板を乗っけただけの平台にナッツ系の菓子と冷えてないジュース類が数種類ばらばら並べられているだけ、という極めて簡素な販売コーナーがあったのみ。その、あんまりといえばあんまりなしょぼさは、いかにこのリーグが不人気で客が少ないのかということをあますところなく体現しているかのようだった。
 この都市の、ファンも含めたサッカー人口が、競技場のキャパ(51,000人収容)とぜんぜん合ってないことは確かだろう。人口比を考えると、スタジアムの規模としては相応の大きさなんだろうけれど。

a0021929_2110511.jpg そりゃこんだけ客が少なきゃ、当然警備員もヒマ。んで、ゲームやりながら仕事してたり…

 a0021929_21104885.jpg どう考えてもこんなに必要ないだろうよ…

a0021929_2111695.jpg チケットには座席番号が書いてあるから、メインスタンド指定席であることに間違いはないのだが、座席を探していたら、警備員は「好きなとこに座りゃいいじゃん」と、投げやりな対応。確かに、入ってきたお客さんたちが、チケットを見て自分の座席を確認している様子はない。良さそうなところから適当に埋まっていく。
 ま、ガラッガラのスタンドだから、どこ座ったっていいっちゃいいんだろうけど、いかにも中国人らしい合理的な発想だよなあ。
 こりゃ、かなり相当な数の招待券をばらまくとかしないと、格好つかないなと。その大量の招待券に値段を付けて売りさばく、こすい連中も当然居るわけで(くそー)。なんか色々かの地のサッカー事情も垣間見た気がしたのだった。

a0021929_21113979.jpg 試合開始時刻1時間前を切ったところで、予定どおりにウォーミングアップを始めた選手の皆さん。雨はいっこうにやまず、カッ、ゴロゴロドーンと稲妻と雷鳴が光っては鳴り、光っては鳴り、の繰り返し。危険じゃないっすかこれ。で試合、ほんとにやるんでしょうか…

a0021929_211257.jpg 雨に煙る対面のバックスタンド。いわゆるゴール裏のサポが集うスペースで、コアサポの皆さんが気合い入れて応援中…なのだが、あまりにも雨が激しすぎて、メインスタンドからだと、いくら目をこらしてもはっきり見えない。

a0021929_21122578.jpg 岡田監督の巨大な段幕もうすぼんやり…

a0021929_21124476.jpg 一方、アウェーの江蘇舜天サポはメインスタンド後方に陣取って、熱く、かつ整然と応援中。チャントがJリーグの試合で聞いたのと同じだったり。

 集まった観客はどのくらいか…多分2,000人程度がいいところかもしれない(これはきっと、天気のせいだよね?雨さえなければもう少し入っていたはず…多分)。メインスタンド中央付近の席がやっと埋まるくらいで、あとはメインスタンド後方のアウェーの観客と、バックスタンドに陣取ったホームのサポーター。客層は十代後半から二十代くらいの、いわゆる「学生さん」という年齢層が圧倒的に多く、女子もけっこう見に来ていた。プロリーグの試合というより、大学や高校のサッカークラブの試合という感じ。市や市民あげて応援するサッカークラブというイメージにはほど遠く、仲間内で盛り上がってるだけのような雰囲気だった。翌日、市内の、バルサやマンUやブラジル代表のユニフォームがずらっと陳列されていた高級(?)スポーツショップで、「杭州緑城」のレプリカユニフォームを買おうと店員に尋ねたら、「ぷっ」と吹き出されて、「そんなのあるわけないでしょ」的なリアクションをかまされたことで、その仮説が裏付けられてしまった…いちおうブランドはナイキなんだがなあ。
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by terrarossa | 2014-03-10 21:25 | サッカー
2014年 03月 10日
2012年夏、中国のサッカーも見に行った・その1
 2012年7月14~16日、中国・杭州へ行ってきた。大陸のほうの中国へ旅行したのは、2004年のハルビン以来8年ぶり。杭州は初めて訪れた。
 ちなみにこの旅行から数ヶ月後の中国は、各都市で反日暴動が起きるなど、ちょっと物見遊山の旅行どころではないヤバイ事態になってしまったので、暑かろうとなんだろうと行っておいて良かったと、今にして思う。

 サッカーを見始める以前のおよそ10年間は、中国語圏の映画にどっぷりはまっていた。日本国内で上映される作品は、予定が合えば片っ端から見に行っていた。一般公開される作品は少なく、ほとんどが東京都内で行われる映画祭や上映会での単発上映であったため、休日の大半の時間と、働いた給料の多くが映画を見るために消費されていった。
 そうなると当然のごとくわき起こってくる、「見ると実際に行きたくなる」という衝動のままに、北京、上海、綏芬河、ハルビンと、何度か、かの国を訪れたりもした。

 そんな訳で、中国に対する関心は、休日と給料をつぎ込む対象が映画からサッカーにシフトしてしまった現在もずっと続いている。
 サッカーという視点で中国を見てみれば、近年の急速な経済発展と連動して、良くも悪くも話題に上ることが多くなっている。というか、残念なことに悪い方の話題ばかり耳にする。曰く、10年ほど前にプロリーグ(「中超」:中国スーパーリーグ)が発足したものの、汚職と八百長が横行し、不動産バブルなどで得た巨額の資金で、海外の有名選手を次々に獲得するも、質の高い試合・リーグの運営が出来る環境とはほど遠い状態である云々と。
 ネット上のさまざまな情報や、関連書籍を見る限りは、どう考えても一筋縄ではいかないような中国のプロリーグの監督に、元日本代表監督の岡田さんが就任したこともあって、実際はどんな感じなのか、試合を見てみたくなった。

 欧州と違って、中国は近い。観光抜きで試合を見て帰るだけなら、カレンダー通りの三連休でじゅうぶん事足りる。
 ということで2012年7月14日(土)、岡田監督が指揮する「杭州緑城」のリーグ戦、「杭州緑城」対「江蘇舜天」の試合を観戦した。

 14日昼過ぎ、杭州に到着。外に出た瞬間に室内へ戻りたくなるほどの湿気と熱気…気温37度、湿度90%超。むはー。
 初めて訪れる都市なのに、なんというか、「ああ、中国だなあ」と。思い込みかもしれないが、8年を経ても変わらぬ雰囲気が。
 
 試合は到着日、当日の夜。試合のチケットも確保してないし、ホテルから競技場までの交通手段も、うすぼんやりとしか調べていない。なので、空港から市内に行くためのバスチケット売り場で、切符と一緒にもらった杭州市街図は非常にありがたかった。地図さえあればどうにかなんとかなるだろう。なるよね…多分。
 北京やハルビンでも感じた、大陸的な間合いの遠さはここも同じ。道路が広い、建物がでかい、ブロック間の距離が遠い。だがしかし、この、なにもかも広くて大きいはずの空間にもかかわらず、どこへ行ってもぎっちぎちの人人人。順番守って並んでたら、いつまで経ってもそこから動けない。そりゃストレスたまってイライラしちゃうよな。中国の方々にしばしば感じる、押しの強さや抜け目なさ、自己主張の激しさは、このような密度の高い、あきらかに生存競争が激しい生活環境がそうさせた理由のひとつなんだろうと感じたのだった。
 郷に入りては、の要領で、競技場方面へ行くとおぼしき路線バスになんとか乗りこみ、最寄りバス停で降車。最寄りといってもまた、けっこうな距離を歩かなければならない。

a0021929_1583388.jpg 黄龍体育場。
 大陸的間合いおそるべし。すぐそばに見えてるのに、なんでいつまで経っても着かないんだ。

 やっとゲートにたどりつき、なんとかチケット売り場らしきものを発見。この競技場では、様々なスポーツ、コンサートなどのイベントが開催されるため(や、むしろそっちがメインなのだということは、試合観戦してよーくわかった)、チケット売場も当然の如く、人でごった返すカオスとなっていた。そして、なんとここで不覚にも、ダフ屋の策略にまんまとハマってしまった。チケット売場内にダフ屋がいるとか、さすがにそれはないだろう、と油断しきっていたが中国は甘くなかった。チケットカウンターのまん前に立ちはだかってチケットの束を持っていた兄ちゃんを販売員と勘違いして、チケットを購入してしまったのだ。メインスタンドの正規料金は90元(1,300円くらい)。チケットの座席番号を見ると、メインスタンドの中央前方という良席。で、100元札を出したら、「あー60元でいいから」とかなんとか言って、おつりを40元くれたのはいいが、後でチケットをよく確認してみると「贈票」とあるではないか。
 偽チケットでもなく、それどころかほんとにいい席で、それを定価より安い価格で手に入れられたのだから、こちらとしては全く損したわけじゃないんだが、どっから入手したのかわからない招待券=タダ券を60元で買わされたってのが悔しい。やられた。

a0021929_1592755.jpg これが「贈票(招待券)」でござい。とほほ。

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by terrarossa | 2014-03-10 02:09 | サッカー
2013年 11月 27日
2013年春、あわただしくドイツのサッカーを見に行く・その3
 4月28日(日)は、当初全く想定していなかった、シャルケ04対ハンブルガーSVの試合を、現地で知り合った方のご厚意でチケットを譲っていただき、観戦することができた。本当にありがたい話だった。
 なぜならその日は、見学するつもりだったバイヤー・レバークーゼンのトレーニングが急遽休みとなり、日曜日ゆえデパートもスーパーも悉く休業のドイツで、うつろな心持ちのまま一日を過ごす羽目になったかもしれなかったからだ。

a0021929_229016.jpg 金曜日は、途中で屋外トレーニングが中断されるほど荒れまくったというのに、この日はというと、腹立たしいほどにすっきりした快晴。ああ、あの時にこの天気だったらなあ…

a0021929_2291568.jpg 人けがなく、静まりかえったバイアレナ。

a0021929_2134815.jpg 3年前に撮影した植え込みは、ちょっと生長していて、キッカーもキーパーも手足が太く、たくましくなったような気が…
 春らしく、ぱらぱらとチューリップが咲いていた。

 またここに来ることはあるのかな、などとぼんやり思いながら、レバークーゼンを引き上げ、電車でゲルゼンキルヘンへ向かう。

 試合は、シャルケホームのフェルティンス・アレナにて、17:30キックオフ。
 座席はバックスタンドの、後ろは壁、という、まさに最上段。大きなスタジアムゆえ、ピッチ上の選手たちが豆粒にしか見えないほど遠かったが、フィールド全体を俯瞰できたので、ゲームの流れを見るには良かったと思う。

a0021929_2141332.jpg 実際の見え方はこんな感じ。

a0021929_243313.jpg 望遠で撮影し、後で確認したら、対面から入場してくる選手たちの顔がちゃんとうつっていた。技術の進歩ってすばらしい。
(実は、春のこの旅行からカメラを新調した。フィルムカメラでは20年近く一眼レフを使っていたので、デジタル一眼レフの購入を検討していた。が、動きが激しくて速いスポーツのシーンを、様々な機能をすばやく使いこなしながら撮影するなどということは、自分のような素人にはどう考えてもハードルが高すぎる。せっかく高価なカメラを買っても、どうせ使いこなせないのなら勿体ないよなあ、ということで結局、上位機種でも"デジイチ"よりはたいぶ安い、"コンデジ"を選んだのだった)

a0021929_2151290.jpg 満員のお客さんで埋まったスタンド。ゴール裏は圧巻の眺め。

a0021929_215272.jpg 円陣もきれいに写っていました。

a0021929_2154730.jpg 後半開始。
 試合は、チャンピオンズリーグ出場を目指すシャルケが、開始5分で先制されたものの、その後、怪我から久々に復帰したエースストライカー、フンテラール選手のハットトリックなどで得点を重ねて4-1と圧勝。シャルケ側にしてみれば、点を入れるべき人が決めてめでたし、という結果だったのだが、対するHSVの、春だというのに(←関係ない)なんともお寒い守備ときたらいかがなものかと…孤軍奮闘するGK、レネ・アドラーさんの前に、味方は一人もいませんでした状態だったような…

a0021929_2162890.jpg 試合が終わってお客さんが帰ると、後に残るのは大量のゴミ。
ここのスタジアムは中が全部つながっていて、バックスタンドからメインスタンドまでぐるっと歩いていけた。


 そして試合翌日の4月29日(月)。この日は帰国日だったが、夜便で出発まで時間があったので、ケルンのホテルをチェックアウトしてから再びゲルゼンキルヘンへ行き、ごく短い時間ではあったが、シャルケのトレーニングを見学した。
 練習場に到着した時、前日の試合にフル出場した選手たちはすでに引き上げてしまったらしく、グラウンドには控え組が残ってトレーニングを続けていた。

a0021929_21652100.jpg プッキ選手とバルネッタ選手。このシーズン(2012/13)限りで、プッキ選手はセルティックへ完全移籍、バルネッタ選手はアイントラハト・フランクフルトへレンタル移籍。プロ選手たる者、試合に出場してナンボの世界。出場機会に恵まれなければ、次の活躍の場所を求めてそこを出て行く。現役でいられる期間は限られているし。本当に回転の早い世界だなあとあらためて思う。

a0021929_2171095.jpg もう一枚、プッキ選手とフクス選手。いい笑顔。

a0021929_2172841.jpg 練習が終わり、選手やコーチが去った後も、ピッチをせわしく行き来していたカササギ君。

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by terrarossa | 2013-11-27 02:47 | サッカー
2013年 09月 27日
2013年春、あわただしくドイツのサッカーを見に行く・その2
 2013年4月27日(土)、ブンデスリーガ2012/13シーズン第31節、バイヤー・レバークーゼン対ヴェルダー・ブレーメンの試合を、レバークーゼンのホーム、バイアレナ(BayArena)で観戦した。
 前述したとおり、マヌエル・フリードリッヒ選手は、スタメンどころかベンチメンバーからも外れたので、とうとう姿を確認することはできなかった。その前までも、これ以降の試合も全てベンチ入りもしくは試合に出場していたので、よほど巡り合わせが悪かったのだとしか思えない…ううう。。

 バイアレナでは、早めに入場して待っていると、試合開始一時間半くらい前には、スタジアムに到着した選手がピッチチェックということで、何人か出てくる(全員出てくるわけではない)。

a0021929_41268.jpg ボエニシュ選手とシュールレ選手。シュールレ選手はこのシーズンを最後に、念願のプレミアリーグ、チェルシーに移籍していった。


a0021929_4123558.jpg 「本日のプログラムのポスターページに載った俺」を確認しているような感じのへーゲラー選手と、「どーれー」とのぞき込むチームメイトふたり(ヴォルシャイト、ライナーツ)。この3人は、かつて1.FCニュルンベルクでプレーしていたという共通点が。


a0021929_4125627.jpg ブレーメンの選手も出てきた。上の写真の3人が品行方正な優等生然とした雰囲気で、こちらの3人は今時のお兄ちゃんたち、という感じに写っている。左から、イグニョフスキ、パヴロビッチ、ユヌゾビッチの3選手。


そうこうするうちに、いよいよキックオフ。
a0021929_4133772.jpg
a0021929_413579.jpg気合い入りました!


 この時点でのブレーメンは、降格か残留かという非常に危機的な状況にあり、アウェーの地にて守備陣が奮闘。対するレバークーゼンはチャンピオンズリーグのストレートインという目標はあったにせよ、どっか余裕というか油断があったような感じで、なかなか点を決めることができない。
 結局、前半の後ろへんで(あとで確認したら35分だった)キースリンクが決めたゴールが決勝点となり、レバークーゼンが勝利。そしてこの試合を最後に、長期にわたってブレーメンの指揮を執り続けていたシャーフ監督は解任されてしまった。
 個々のパフォーマンスはともかく、この試合が決して褒められた内容ではなく、実にしょっぱい辛勝だったことは、選手自身がいちばんよくわかっていたんだろう…勝ったにもかかわらず、選手のみなさんに笑顔はほとんど見られなかった。

a0021929_415236.jpg 試合終了後、ブレーメン時代のチームメイトだったフントと談笑するボエニシュと、話の輪に加わるカストロ。どういうわけか、ボエニシュとカストロの所作がシンクロしてて、ふしぎな感じだった。



a0021929_4444764.jpg 試合が終わって、一斉に撤収する警備員のみなさん。

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by terrarossa | 2013-09-27 04:18 | サッカー
2013年 09月 25日
2013年春、あわただしくドイツのサッカーを見に行く・その1
 ゴールデンウィークという航空料金がたいへん高騰する時期、しかもバリバリの農繁期。そこをどうにかこうにか無理矢理日程調整して、3泊5日でドイツへ行ってきた。なんでこんな無謀なことをしたかというと、ここ数年贔屓にしているマヌエル・フリードリッヒ選手が、所属クラブであるバイヤー・レバークーゼンから今季限りで退団、しかもドイツから出て行くだろうと報道されたからだった。年齢的にもキャリアの終盤、このタイミングを逃したらもうその姿を見ることはできないかもしれない、という切羽詰まった思いから、ある晩衝動的に遠征を決意(←バカ)。でももうこのシーズンは、確かにチームに在籍していたけど、完全に控え扱いでベンチが定位置だったし、今思うと、そもそもプレーを見られる可能性はほぼないと断言してもいい状況だったんだが。

 実にスリリングなタイムスケジュールを経てドイツに到着したその日の午後には、早速、レバークーゼンで試合前日のトレーニングがあった。が、初手から暗雲立ちこめ、昼間とは思えぬ暗さになっていたグラウンドは、練習開始からものの30分しないうちにざあざあ雨が降ってきて、早々に屋外トレーニングが中止となってしまった。
 

a0021929_3394518.jpg 練習が始まる頃には、既に雨がぱらつき始めていた。

a0021929_3414241.jpg本降りになっても引き上げずに粘るディフェンス陣。

a0021929_341595.jpgだが、みるみるうちに、土砂降りといっていいレベルに。さすがにこのコンディションでのトレーニングは避けたかったのだろうな。


a0021929_3422168.jpgプロフェッショナルの鑑たる彼は、ずぶ濡れで引き上げる途中であっても、こちら(ファン)に気付くとちゃんと立ち止まってくれて、笑顔で写真に収まってくれたのだった。そしてこれが、レバークーゼンで撮った最後のマヌエルさん、になってしまった(涙)。


 …そう、試合でベンチにいるところでも目撃できれば、という控えめな期待すら叶うことはなかったのだ。よりにもよって観戦した試合では、メンバー外、つまりベンチにすら入っておらず、スタジアムでその姿を見ることもなく終わってしまった。そして、試合翌日のトレーニングが急遽休みになっちゃった、というとどめを刺されて、あっけなく玉砕。ということで、地球半周レベルの壮大な無駄足を踏むという、しょぼい結末を迎えることになったのだった。
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by terrarossa | 2013-09-25 21:11 | サッカー
2012年 03月 21日
2011年もなんとかドイツのサッカーを見に行く・その3
◆混迷のレバークーゼン
 11月5日(土)は、ブンデスリーガ第12節、バイヤー04 レバークーゼン対ハンブルガーSV の試合をバイアレナで観戦した。

 昨シーズン2位だったレバークーゼンは、この時点で8位と今ひとつ振るわない成績。主力メンバーはほとんど変わっていない。だが、監督とコーチが交代した。指揮官が替わったのだから、初めのうちうまくいかないのは仕方ないと思っていた。が、数ヶ月経ってもまだぎくしゃくしているような印象を受けた。ほんとのところはどうなのか、部外者のいちファンには知るよしもないが。
 クラブの運営面でも大きな出来事があった。メインスポンサーだった電力会社「TelDaFax ENERGY」の経営が破綻してしまったのだ。で、クラブは新たな出資者を求めて迷走。ユニフォーム胸部分にはクラブのスローガンである"Werkself"がとりあえず入れられた。いったん出版しようとしていたシーズンブックは引っ込められ、選手のサインカードは発売延期になった。
a0021929_2352484.jpg 紆余曲折の末、シーズン開幕間際になって「SUNPOWER」という電力会社(また電力会社だ)が新たなスポンサーに決まった。が、ユニフォームに付けられた企業名ロゴプリントの、太陽のコロナを模した「O」の字のぼんやりした部分が、洗濯をすると容易に色褪せてしまうことが発覚し、「洗濯を繰り返しても劣化しないプリント地に作り直す必要が生じた」ということで、レプリカユニフォームの発売も延期されてしまった。そしてそのまま月日が経過。11月上旬、はるばるドイツのファンショップに直接赴いたというのに、シーズンブックもサインカードセットも売っていない。レジのおねえさんは、「いつ入荷するかわかんないのよ。シーズン終わっちゃうわよねえ」と苦笑。ほんとだよ、シーズン終わっちゃうよ…
 レプリカユニフォームは、白のアウェーユニが10月を過ぎて入荷、黒のホームユニは、現地観戦した12節の試合日に、スタジアム内のショップでようやく先行発売となった。
 そしてシーズンも終盤に入った3月現在、11/12シーズンブックとサインカードセットは、現地のファンショップでは販売されているのだろうか。少なくともオンラインショップのリストにはどちらもまだない。まさか今シーズンはそれで終わるつもりなのかレバークーゼン。ドイツのトップリーグのクラブがそんなんでいいのかよう。

 対するHSVは、レバークーゼン以上に厳しい状態にあった。クラブの運営もチームの状態も悪く、11節終了時点で2勝しかしておらず、順位も16位と降格圏ゾーン。不振と言われた昨シーズンよりさらに成績が低迷していた。いい選手は揃っているのに。

a0021929_2583877.jpg 試合日になるとスタジアム周辺で必ず見かける騎馬警官。なので、お馬さんの「落とし物」には気をつけねばならない。

a0021929_257527.jpg 試合開始前のウォーミングアップにて。試合前なんだから、厳しい表情でも不思議じゃないんだが、それにしても、どっかくたびれてれているような、沈んだ雰囲気を感じてしまった…(もちろん気のせいだと思いたい。いや気のせいです多分)。
 さて、試合は、そんな不安を一気に払拭するようなイケイケの展開で始まった。開始5分でシュールレが直接フリーキックを決めて早くも先制。20分にはラース・ベンダーの追加点で、レバークーゼンが早々に2点リードという、「もしかしたら大量得点ですっきり勝利かも」と期待を抱かせるようなゲームとなった。だが、前半34分、アオゴのFKからヴェスターマンが押し込んで1点。後半に入ると試合の流れも選手の動きも一変する。なんかバタバタしだしてやばいな、と思った矢先、57分にヤンゼンが決めて同点に追いつかれてしまう。会場内はブーイングの嵐となった。それも、敵方に対してではない。今シーズンは、中継を見ててもブーイングがよく聞こえてきて、もしかしてこれ、身内に向かってやってるのか?と疑ってはいたけれど、実際この場に来たことでよくわかった。自分とこの選手に対して、ボールが渡ると野次が飛ぶってどういうことだよ。プレッシャーをかけているというよりも嫌がらせじゃないか…選手があまりにも気の毒すぎる。
 結局、なんとか逆転されずに2-2のドローで試合は終わったが、負けに等しい引き分けという尻すぼみの結果に、会場はさらに激しいブーイングでしばし騒然。2日前のシャルケ戦も今回も、引き分けてブーイングという、短い日程で2試合観戦できたのはいいが、なんともがっかりな結果となってしまった。
 反対に、崖っぷち順位のHSV側はアウェーの地で2点ビハインドから追いついて貴重な勝点を得たのだから、これはもうお祭り騒ぎして当然だよなあ。

a0021929_2574584.jpg 試合終了後、スタジアムの外で輪になって踊ってたHSVサポの皆さん。喜びの高速回転。

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by terrarossa | 2012-03-21 03:06 | サッカー
2012年 03月 14日
2011年もなんとかドイツのサッカーを見に行く・その2
◆いまひとつなシャルケの日
 11月3日は、ゲルゼンキルヘンで、UEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第4節、シャルケ04対AEKラルナカの試合を観戦した。

 そう、昨年ICE車内で出会った、シャルカーなビジネスマン、マルクスさんご推薦のフェルティンス・アレナである。1年以上かかりましたが、ようやく現地観戦が実現しましたようマルクスさん!(←ここで叫んでどうする)

a0021929_174943.jpg 試合のチケットは、事前にシャルケの公式サイトにて、定価(35ユーロ)で購入した。購入即クレジットカード速攻引き落としでさっさと料金を取られてしまったが、レバークーゼンのようにprint@homeというオプション(購入したチケットのpdfファイルがメールで送られてきて、それを自分で印刷して使えるサービス)はなかった。もしかすると、またメールで問い合わせするとかしないとチケットを手にすることはできないかも…と心配していたところ、2週間ほど経ったある日、まるで存在感のない地味な薄ーい封筒が、「ピザ○○○」とか「△△ハウス現地見学会」とか「求人広告××」などといった投げ込みチラシにまぎれて郵便受けに入っていたのだった。何千円もするチケットがドイツから普通郵便で……危うく広告と一緒にそのまま新聞回収袋に投げ込むところだったよ。気付いてよかった…

 フェルティンス・アレナでのブンデスリーガの試合については、公式サイトを見ても、ほとんどのカードで一般発売なし、という超難関な状況。しかし、平日夜開催の国際試合で、対戦相手が有名クラブではないことが多いヨーロッパリーグならば、比較的容易にチケットが購入できるようだ。

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 ということでやってきました、夜のフェルティンス・アレナ。美しい。

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 足早にスタジアムへ入場するシャルケサポーター。ラウールの背番号「7」のユニフォームが圧倒的に多かった。

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 リーグ戦ではまず取れないであろう、メインスタンドど真ん中12列目という席。ただし、思ったより傾斜が緩く、真ん前に座ったおっちゃん2人がでかい人たちだったため、絶えず彼らの頭の動きに翻弄されてしまい、残念ながら、観戦環境としては今ひとつだった。あと、スタンドでタバコは吸うなとアナウンスしてくれてるにもかかわらず、それが守られていなかったのも残念。頭の上にタバコの灰が降ってくるってさー(別にスタジアムに限ったことではなく、ドイツでは、公共の場における分煙はまったく徹底されていない)。

a0021929_112380.jpg 注目すべきはシャルケのマスコット、エルウィン君ではなく(スマン)、美しい芝生!あのときマルクスさんが力説していた「芝のメンテが素晴らしい」という点。ほんとだー。

 昨シーズン(2010/11)、チャンピオンズリーグで準決勝まで進んだシャルケも、リーグ戦ではふるわず14位でシーズン終了。が、ドイツカップ(DFB-Pokal)で優勝し、ヨーロッパリーグへの出場権を得た。今季(2011/12)は、昨シーズン途中から指揮を執っていたラルフ・ラングニック監督の突然の辞任など、クラブとしては穏やかならぬ状況にはあったが、リーグ戦もこの時点で2位につけており、大変好調。ヨーロッパリーグでもここまで順調に勝ちを重ね、今回対戦相手のキプロスのクラブ、AEKラルナカとは、直近のアウェーで行われた試合で、大量5得点を決め、文句なしの勝利。今回のホーム戦でも圧倒的有利な試合運びをするだろうと目されていた。

a0021929_1124330.jpg まもなくキックオフだというのに、誰も腰掛けてくれない。人混みの隙間からピッチを撮ってみる…なので、輪郭がぼやぼやしてる。

 噂どおり熱狂的な大声援のなか、試合開始。コーナーキックともなれば観客総立ちで見守る(と、見えなくなるので辛いんだが)白熱した試合観戦。ゴールにつながるようなものではない地味なプレーでも、良い動きをすれば、目の肥えた観客から大きな拍手が起こる。この試合では内田選手が、けがから復帰して、久々にスタメン出場していたのだが、彼の名前がコールされると、すかさず「ウシー!(←ドイツ語読みでは「Uchi」は「ウシ」になってしまうらしい)」という野太い声援と大きな拍手が聞こえてきた。着実に年季の入ったファンの心をも掴んでいるのだな。

 しかし、その内田選手も含め、今夜はどうも今ひとつ、いや今ふたつくらいぐだぐだなシャルケなのだった。ミス連発で、特に中盤はいいところ全くなし。相手の決定力不足と、この日獅子奮迅の活躍をしていた(せざるを得なかった)シャルケGK、ラース・ウンナ-シュタルの神セーブによって、ゴールが割られることはなかったが、ポジティブな大声援が、途中から大ブーイングに変わり、スタジアムはさながらアウェーの様相。後半には、(もしかしたら温存するつもりでいたかもしれない)ホルトビーとファルファンを投入してきたのだが、やはり流れは変わらず。挙げ句、3人目の交代カードを切った後に、フンテラールが接触プレーから顔面大流血してリタイア(後に鼻骨骨折と診断)し、残りの時間は10人で戦う羽目に。なんとかしのいでスコアレスドローで終わったが、試合終了時スタジアムを埋め尽くしたすさまじいブーイングたるや。負けた訳ではないんだが、得点も入らず、ファンにとっては大変ふがいない結果だったに違いない。ファンでなくても、なんだかなあ…という展開に思えたくらいだから。

a0021929_1131267.jpg ということで、まるで負け試合だったかのごとく、浮かない表情でピッチを後にするみなさん。


a0021929_1133749.jpg インタビューを受けるウンナーシュタル。あんたがいなけりゃ確実に負けてた。
 マヌエル・ノイアー去りしのち、今季から正ゴールキーパーとなったラルフ・フェーアマンが、膝の十字靱帯断裂という不運な大怪我に見舞われ、以降、無名の存在だった若手のウンナーシュタルがシャルケのゴールを守り続けている。今回も素晴らしかった。この試合はまさに、彼のものだった。
 (残念なことに、彼もまた、リーグ戦第22節のヴォルフスブルク戦で負傷離脱し、現在は、今シーズン中途加入した第3GKのティモ・ヒルデブラントがピッチに立っている。こんな形でティモのプレーを再び見ることになるとは…)

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by terrarossa | 2012-03-14 01:24 | サッカー
2012年 03月 11日
2011年もなんとかドイツのサッカーを見に行く・その1
 放置しすぎにもほどがある。いつの間にかもう春だよ。あれから1年だよ。

 混迷の春夏が過ぎ冬を迎える前になって、わずかばかり事態が落ち着いてきた頃、ようやく短い休みが取れて、2011年もドイツのサッカーを見に行くことができた。今回はドイツ滞在実質4日間という大変慌ただしい日程ゆえ、観光する余裕もなく、試合を見てファンショップをはしごして紙類その他を収集して帰ってきたという、まるで出張のような旅行となった。
…や、ただ欲望に従って自ら勝手に科したノルマをこなしたというだけで、あくまでもただの休暇です。仕事休んで遊びほうけてたんです。すみませんすみません。

 さすがに今年は無理かと思っていたので、どんなに短い日程だろうと、行くことができただけで本当にラッキーだと思っている。帰国後は余韻をかみしめるゆとりもなく、瞬く間に時が過ぎてしまった。記憶はどんどん薄れていく。今書いておかないと、多分もう思い出せなくなる。

◆オーバーハウゼン再び

 現在、ドリッテリーガ(3部)に属するRot-Weiss Oberhausen("RWO"=ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン)。かろうじてプロリーグ(ドイツでは3.Ligaまでがプロ)にとどまっているローカルクラブなのだが、頻繁に動画を配信したりイベントを開催したり、小規模ながらファンショップがあったり、広報にはかなり気合が入っている。地元の映像製作会社がスポンサーになっていることや、ショービジネス界でも確固たる地位を築いているらしき理事長がいることと無関係ではないだろう。ファン向けのグッズも充実していて、オンラインショップには様々な商品が掲載されている。下部リーグであるがゆえ、メンバー入れ替えが激しい選手たちよりも、今や不動の地位を築いているとおぼしきUNDERDOG関連の商品が目立っていたりはするが(ちなみに、元祖マスコットであるはずのKleebärのグッズはひとつも見当たらない)。クラブのエンブレムは四つ葉のクローバーで、クラブカラーは赤、白、緑。デザインもおしゃれだし、オンラインカタログを見ているとつい色々欲しくなってしまう。
 が、しょせんは地方の小クラブ。海外通販など、最初から想定外扱いなのである。前回はUNDERDOGのキーホルダーしか入手しなかったのを今になって後悔してもどうにもならない。行かなきゃ買えないってことか…ならば行ってやろうじゃないの。

 ドイツへ行くならもちろん試合も見たかったのだが、この節の試合は、観戦を予定しているブンデスリーガの試合と日程が重なっていた上、宿泊先であるケルンからはかなり遠いビーレフェルトでのアウェー戦だったので、観戦することは叶わず。ということでファンショップのみの訪問となった。

a0021929_15392783.jpg 聖地再び。3部降格を受けて、心なしかうらぶれている…?

a0021929_1540634.jpg 同じ市内のショッピングモール内にある、こちらのショップの方が賑わっていたという事実が悲しい…
 
 ドイツ語もさっぱり喋れぬ謎のアジア人が、突然、閑古鳥が鳴くローカルクラブのファンショップにやってきて、様々なグッズを大人買い。という、あちらからすると全く意味不明の行動が不審がられている様がありありとわかったので、こちらからうっすら英語で経緯を説明。すると、スタッフのおじさんが、にこにこしながら奥から帽子を持ってきた。帽子にはFCバイエルン・ミュンヘンとRWOのエンブレムの刺繍。2009/10シーズンのDFB-POKAL、バイエルン・ミュンヘン戦での記念グッズだった。アリアンツ・アレナで現地観戦した試合がきっかけで、このクラブを知ったのだということはどうやら通じたらしい。
若干ながら相手方の不信感が拭えたような気がしたところで、お買い物続行。

a0021929_15413223.jpga0021929_15411692.jpg あえて日常使えそうな、黒い地味マフラーと、愛、重労働、情熱Tシャツ(「重労働」は、「ハードワーク」とした方がフットボールクラブらしくていいのかも)。黒地にこのデザインはかっこいい。

a0021929_15425021.jpg ストラップとピンバッジ、UNDERDOGマグネット(金属板に、適当にカットした磁石を接着剤で貼り付けただけのやっすいつくりだった)、応援歌CD(だみ声のおっさんが熱唱)、輪ゴムで束ねただけの裸の状態で出てきたサインカードセット(選手の皆さんだけではなく、UNDERDOGのサインも入っている!もちろん全部直筆)

a0021929_15434393.jpg…は、いいとして、裏面が全てコレってのが…濃すぎます。

a0021929_15441272.jpg わざわざ奥から出してきてもらったマッチデープログラム(2部の時より明らかに薄くなった)

ぺらっとめくると
a0021929_15444547.jpg …別バージョンがあったのか。パパスさん…ノリノリ(←死語)でウィンクしてるよ…
 ちなみに、ギリシャ人のパパスさんこと、ディミトリオス・パパス選手は2006/07シーズンから在籍している、筋金入りの熱血ファイター(←プレースタイルが)。チームがアマチュアリーグで低迷している時代に加入して以来、昇格しても降格してもRWO一筋で5シーズン目の、下部リーグの地元出身ではない外国人選手としては珍しく、一つのクラブに長居し続けている人である。なんの予備知識もなく初めてこのチームの試合を見たアリアンツ・アレナで、真っ先に目に付いたのがディフェンダーのパパスさんだった。バイエルンの選手に対し、臆することなくガツガツ削りに行っていたからな…

 RWOは依然として降格ゾーンをさまよい続けている。シーズン半ば、ついに監督がクビになり、「個性派(といえば聞こえはいいが)」マリオ・バスラー氏が新たな指揮官に就任したが、事態はさほど改善していないようだ。ドリッテリーガ(3部)からレギオナルリーガ(4部)への降格はすなわち、プロリーグからアマチュアリーグへの降格を意味する。先日、RWOホームの試合中継を見る機会を得たのだが、ガラガラのバックスタンドで暇そうに座っているUNDERDOGの姿が映し出されて愕然とした。大勢の観客がスタジアムを埋め尽くし、その中を縦横無尽に駆け回り、サインに煽りに大忙しだったUNDERDOGをこの目で見たツヴァイテ・ブンデスリーガ(2部)時代のことを思うと、全くもってショッキングな光景だった。これが降格というものか…てか、その3部ですら危うい現状ってどうよ。理事長、なんとかしてください。いやまじで。

 追記:年明け、このRWOのU-19カテゴリに、シャルケ04ユースでプレーしていた富田平選手が加入したとのニュースを聞いた。つい先日、日本のサッカー雑誌にもこのことが載っていた。日本の出版物で「ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン」というクラブ名を目にする日が来ようとは。
 トップチームはとほほな状態だが、このネタに満ちあふれた楽しすぎるクラブ(注:邪道なファンの個人的視点)でチャンスを掴んで羽ばたいてほしいと思う。…(このままトップチームに進んだら裸プロモーションが待ち受けてるかもしれないけどね!)
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by terrarossa | 2012-03-11 15:59 | サッカー