2009年 11月 21日
2009年もドイツのサッカーを見に行く・その5
◆9月26日(土)ブンデスリーガ第7節 1.FCケルン対レバークーゼン
 いよいよ試合である。
 今度は昼の明るい時間帯にラインエネルギーシュタディオンへと向かう。この日も、ドイツの9月下旬にあるまじき異常な暑さであった。

a0021929_3473737.jpg 機動隊VSアウェーのレバークーゼンサポ。ま、これくらいはあるだろうと思ってはいたよ……
 ただし、やばそうな雰囲気はごく薄い。子供や女性、年配のファンも多数来場するブンデスリーガの観客動員数は、欧州一だそうだ。
 そしてこの日、スタジアム内で販売されていた飲料は、ソフトドリンク各種とノンアルコールビールのみ。エキサイトしがちなダービーマッチゆえの措置だろう。同スタジアムで行われた先日のカップ戦では、皆、冷えたビールを美味そうにあおってたのになあ。下戸にとってはどうでもいい話だが、酒飲みさんは辛いことだろう。ノンアルコールビール、まずそうだし。

a0021929_3485198.jpg 試合前、大観衆がマフラーを掲げてクラブの応援歌を熱唱。
a0021929_3492244.jpg そのときのアウェー席。中指立てて応戦。シャイセなんとかって叫んでいるよ……

 それぞれのファンが熱く盛り上がる中、いよいよ試合開始。
 リーグ下位低迷のケルンに対し、レバ-クーゼンのほうは今のところ好調だから、それなりに力の差が見えるゲームになるのかと思っていたがそうでもなく、互いに決め手を欠く試合運びとなった。ケルンの攻撃陣、ポドルスキはボールを持ったらなにかやらかしそうでちょっとコワイ感じもしたが、カップ戦で大活躍だったイシアクともども、この日はいまいちぱっとせず。で、またしてもヒーピア、フリードリッヒ、カストロと、レバークーゼンの守備陣が冴えまくり。特に今シーズン、リバプールから新加入したベテランCB、サミ・ヒーピアは、ここでも神。地味な守備のプレーにもかかわらず、素人から見てもスゲーと思わせるディフェンスって一体どんだけなんだ。昨年、欠場されてしまったため試合では見ることができず、1年越しでやっとプレーを見ることがかなったマヌエル・フリードリッヒも、接触プレーで流血しながら大健闘(ファンのひいき目か?)。や、今シーズンは新たなパートナー、ヒーピアの素晴らしいプレーに連動するかのように調子を上げている、と思う。ファンとしては喜ばしい限りだ。
 ケルン側のディフェンスも良く、先週見たブレーメン戦に続き、この試合もなんだか守備戦のような展開に。なかなか点が入らず、じりじりと時間だけが過ぎてゆく……
 そんな中、(昨年見たハノーファー戦でも思ったが)ロルフェスの動きはやはり別格。前節のブレーメン戦ではあまり目立たなかったものの、この試合では、中盤での華麗なボールさばきがたいへんステキだった。しかし前節に続き、攻撃陣がいまひとつだったため、彼の仕事はなかなか報われず。そして終盤82分、ようやくゴールを決めたのはそのロルフェスだった。残り時間はあと10分弱。0-1だからまだまだ油断はできないな、と思っていたのに、ケルンサポときたらぞろぞろ帰りはじめるではないか。そりゃあさっきマニシェが赤紙一発退場して一人少ない状態になってるけど、いくらなんでも諦めるのはまだ早すぎるんじゃ……
 
 結局そのまま試合は終了し、ケルンホームでのラインダービーを制したのはアウェーのレバークーゼン。スタジアムの大半を占めるケルンサポが足早に引き上げていく。こんな時は特に、アウェーサポは目立ってはいけない。で、「たまたまドイツのサッカーを見ることになっちゃった外国人観光客」っぽく、そそくさとスタジアムを後にする。もちろんレバークーゼンのグッズなどはあえて身につけてはいない(ラインダービーを偶然見ることになったとかいう日本人観光客なんているのかよ、というツッコミはこのさいスルー)。

a0021929_350277.jpg アウェー席前で勝利を喜ぶレバークーゼンの選手たち。左からマヌエル・フリードリッヒ、ゴンザロ・カストロ、ダニエル・シュワーブ、トニ・クロース。

 試合帰りのトラムの車内はこの上なく暗く重苦しく、傷心のケルンサポであふれかえっていた。ラジカセからはせめて音楽だけでもアゲアゲにと思った輩がいたのか、やたら明るいケルンの応援歌が大音量で流れていた。が、かえってそれが、敗戦のショックをいっそう煽るような効果をほどよく演出。時々思い出したように、脳天気なメロディーに合わせて、うつむいたままぼそぼそと応援歌を口ずさむ若人たちに漂う悲壮感たるや……いや世界がこれで終わるわけではないしさ……って、そうか、君たちにとってラインダービーはそれほど特別な試合なのだな。
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by terrarossa | 2009-11-21 04:03 | サッカー | Comments(0)


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