2008年 10月 14日
ドイツのサッカーを見に行く その六:ブンデスリーガ初観戦
  9月19日(金)は待ちに待った、レバークーゼン対ハノーファー96の試合日。オンラインでチケットをとったはいいが、購入時点ではまだ日程が確定していなかった。試合は金曜夜に1試合、日曜夕方に2試合、残りが土曜に割り振られるようだが、もしこの試合が日曜になったら、帰国日のため観戦できない。日曜に当たりませんようにとただただ祈るばかりで、蓋を開けてみたら金曜夜。夜の試合なので写真撮影が極めて難しいこと決定、その日に滞在先に戻れない(別に宿をとる必要がある)ことが決定と、なんだかなあという感じになってしまった。いや、日曜にならなくて良かったと、ここは喜ぶべきなのだ。ついでに、雨が降らなかったことにも感謝せねば。
 そんなわけで金曜の夜。レバークーゼンに到着後、暗闇の中、まずチケットを受け取る窓口を探す。試合前のものすごい人出にもかかわらず、あたりに照明らしきものがほとんどないので、少々不気味な雰囲気である。ようやく見つけた窓口には長い列ができていた。順番が来てパスポートを出すと、クラブの封筒に入ったチケットを渡される。窓口のお姉さんが受取リストに現在時刻を書き込み、その脇にサインするよう指示してくる。パスポートと同じく漢字で名前を書くと、しばらく不思議そうにそれを眺めていた。封を切る。おお、ホンモノだ。現物を見るまでどうしても信じられなかったので、ものすごくほっとする。
 ……などと感慨にふけりながらもたもたしているうちに、八時を過ぎていることに気付く。キックオフは八時半。さて入口はどこ、と案内図を見ると、なんと全く反対側のゲート。急いでスタジアムを半周し、息を切らしてようやく到着。本当に最前列中央付近だった。ひゃー。

a0021929_3261749.jpg座席の真ん前(手前の赤い部分)がハノーファーベンチの屋根になっていた。目の前にはテレビカメラ。かぶりつきとはこういう状態を言うのか。
 ただ、スタジアムの配置はちょっと変則的になっていて、選手の入退場はコーナー付近だし、試合終了後も選手達はメインスタンドの方へ来ることはなく、バックスタンドとゴール裏で挨拶をして、そのままコーナーから出て行ってしまった。だからこの席は空いていたのかもしれない、と後になって思う。

 予定どおり八時半キックオフ。出入りも不自由な狭い座席にぎっちぎちになった状態で応援開始。隣は小学生くらいの男の子とお父さん。この父ちゃんがやたら熱く、拳を握りしめて叫ぶわ、ちょっとへぼいプレーなどしようものならシャイセ連発(教育上よろしくないと思うんだが)。閉口したのが反対側の隣にいたお姉さん。最初から最後までタバコを吸いっぱなしで、ドイツに分煙とか禁煙とかいう概念はないのか!と、うんざり。げっほげっほ。その上気温は氷点下近くまで低下していき、やがて上着一枚では耐えられない寒さになってくる。後半30分を過ぎると、あまりの寒さに集中がとぎれがちになる。
 前週、2部リーグの試合を見ていたのでなんとなくイメージはできていたが、1部はもっとすごかった。やっぱりこの目で見なくちゃわからない。スピードが桁違いだし、その状態で45分走りっぱなしというのがすごい。このスピードとフィジカルでぶつかりあったらさぞかし痛いことだろう。
 なにぶんプレー経験のない素人なので専門的なことは全くわからないが、こんだけ速くてなぜこんなに正確にパスを出せるのか、とか、いて欲しいところにちゃんと選手がいる!などということにいちいち驚いてしまった。イングランド・プレミアリーグなんかはもっとすごいというらしいが、これよりすごいって、一体どんなだろう。
 素人目にも特にうまいなあと感じたのはロルフェス選手。なんというか、難しい局面であっても、いとも簡単なことのように、実にさり気なく爽やかにボールを奪っていくのだ。中央でゲームを仕切っているのがよくわかる。

 見てる方としては様々な悪条件が重なってしまったが、試合の方は、レバークーゼンのファンにとってはもう痛快爽快のウハウハな展開。「メンバーの若さ」の良い部分が存分に発揮された、というような試合だった。始まってすぐにロルフェス選手がきっちり得点すると、後は新加入のヘルメス選手の独壇場。勢いよくハットトリックを決め、リーガ得点王争いのトップに躍り出る大活躍となった。それにしてもハノーファーは良くなかった。なにもかもかみ合わない感じ、とはこのことを言うんだろうか。
 イケイケドンドンの展開に観客は大興奮。最初っから総立ちだったが、その上次々とウェーブがやって来る。小さいスタジアムなのですぐに次の回が来て、二周しても終わらない。これを気にしている内にうっかり4点目を見逃してしまった!こんなお祭りみたいな楽しい試合に、フリードリッヒ選手が出られなかったことを、ここでちょっと残念に思うのだった。

 4-0と、レバークーゼンが圧倒的な勝利をおさめて試合終了のホイッスル。試合が終わると同時に観客がどんどん捌けていく。余韻にひたることもなくあっさり帰ってしまうのは、時間が遅いということに加えて、寒さのせいもあったに違いない。
 いかん、これ以上ここにいたら確実に風邪をひく。しかもこの寒さの中、宿まで二十分以上歩かねばならない……スタジアムを出てすぐに目に入ったのは売店。あまりの寒さに、全く買う予定のなかったマフラーを購入してしまった。応援時に掲げる、あの派手なやつである。とにもかくにも、16ユーロの暖かさが身に染みる。通勤時にはちょっと使えないけれど、結果的に風邪を引かなかったので良しとするか……a0021929_3301413.jpg
試合終了後のスタジアム。あっという間に人がいなくなってしまった。
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by terrarossa | 2008-10-14 03:40 | サッカー


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