2004年 07月 09日
タキシードで正装
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 自然界には「なぜこのような柄に?」と考え込んでしまう不思議な模様を持つ生き物がけっこういる。もちろん、たいがいはちゃんと理由があって、敵の目を欺くため(驚かす・身を隠す)か、獲物を確実に捕らえるため(身を隠す)か、繁殖相手を惹きつけるためであることが多い。

 さて、写真の昆虫は「ラミーカミキリ」という名称の小さなカミキリムシである。青みがかった白と、黒とのコントラストが非常に美しい虫なのだが、初めて見た時、「なんじゃこりゃあ?」と驚いたのなんの。絶対にそんなことはないが、まさかウケ狙いでこの模様に?という疑いが、一瞬まじで頭の中を駆けめぐってしまった。この柄、どう見ても、帽子をかぶってタキシードを着た人形ではないか。
 彼らの食料はイラクサ科の植物だから(偶然にも、以前とりあげたフクラスズメと同じだ)、獲物を捕らえる手段ではなさそうだし、オスもメスも同じ模様だから、繁殖相手を惹きつける目的でもなさそうだ。一番考えられそうな理由が、敵の目を欺くため(驚かすほう)なのだが、彼らを食料とする鳥や獣に対して、この柄のインパクトがなんぼのもんかは、人間の自分にはよくわからない。
 ということで、真相は謎である。

 何はともあれ、激しい生存競争の中、こんな具体的で楽しい模様で、彼らにとってなんの利益ももたらさない人間まで感動させてくれるサービス満点ぶりに、とりあえず感謝。
 ありがとう、ラミーカミキリ(←感謝されてもうれしくないだろうが)。
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by terrarossa | 2004-07-09 16:41 | いきもの


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