2004年 06月 04日
ハッタリをかます
a0021929_241.jpgなんとなく「ガ」の話題は続く……

 「フタナミトビヒメシャク」属するシャクガ科の幼虫は、直立して微動だにしなくなることで外敵の目を欺き、自分の身を守るのだが、同じガの仲間でも全く正反対の行動で身を守ろうとする者がいる。それが「フクラスズメ」(写真参照)。「ヤガ科」という大きなグループに属するガである。食草はイラクサ、カラムシなど。人間の勝手なイメージからすると、どっちにしてもいがらっぽくて不味そうなゴハンのように思えるが……
 「ふくら雀」などという非常にかわいらしい名前を持っているにもかかわらず、幼虫はご覧のとおり、実に禍々しい外見である。毒は無いのだが、老齢幼虫の体長は7㎝にもなるので、虫があまり好きでない人なら絶対にお近づきになりたくない類のコワモテくんであること間違いなし。

 その彼らがとる、シャクガ科の幼虫とは正反対の行動。
 仰け反って、ブルブル体を揺らして、威嚇するのだ。禍々しさ倍増である。

 これがしばしば大発生し、そうなるとそこいらじゅうで仰け反った幼虫が一斉にブルブルするのだ。ブルブルするたびに藪全体がガサガサ動くシュールな光景は一見の価値あり!(←マジです)
 脅かす度に必死でブルブルするその姿は、見慣れてみるとなかなか健気ではある。だがしつこく構っていると、疲れてくるのか、あんまりブルブルしなくなる。ハッタリかまして虚勢を張るのは物凄いストレスなのかもしれない。お疲れ様。
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by terrarossa | 2004-06-04 02:05 | いきもの


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