2004年 05月 24日
リベラ・メ(2000、韓国)
 だいぶ前に購入しながら封も切っていなかったDVDをやっと鑑賞。
 2時間、いろいろな意味で燃えっぱなしだったなあ。本物にこだわったスタッフの意気込みが実に暑苦しく伝わってきた。CGなんかではなく、本当にビルを爆破炎上させてしまった上に、俳優たち本人が危険なシーンも演じたとのこと。カットバックとスローモーションの多用。くどく重々しく「恨(ハン)」に満ちている。ハリウッド作品ならこうはなるまい。撮る方も、演じる方もさぞかし大変だったにちがいない。
 ストーリーは肝心な所がいまいちわからなかったし、登場人物が抱えているものや、それぞれの関係がよく見えてこなかった。台詞で語らずとも、シーンの中ではっきり見せるような手法は取れたはずだ。実力派のキャストがずらりと揃い、それぞれが素晴らしい熱演を見せていただけに勿体ない。脚本よりも、火災シーンの撮影でいっぱいいっぱいだったのかしらん。
 命がけの危険な仕事ということで、消防士をとりあげたノンフィクション番組は沢山作られている。だが、そういうところで「本物」を見てしまうと、ストーリーとは直接関係ない設定部分でのフィクション臭が気になって、集中できない。あ、これは見る側の問題か?
 チェ・ミンスはさすがにかっこいい。主人公だし、またこれが絶妙のアングルで撮られてるんだわさ。あの火災現場でマスクも何もつけないのは消防士としてどうなのか?とか、なぜ煙草なんか吸ってるー?など、突っ込みどころは多々あったが、打ちひしがれたヒーローは実にセクシーだった。
 元トップモデル、チャ・スンウォンのシリアス演技は初めて見たが、はまりすぎ。彼の濃いキャラクターは、コメディでこそ真価を発揮するものだとばっかり思っていたが、本作での、いわゆるサイコパス役はぞくぞくするほど似合ってた。またその内、ゲロゲロの悪役なども演じていただきたいものである。子供達相手に遊ぶシーンでは、「先生キム・ボンドゥ」でのチャ・スンウォンもこんなかなあ、と想像してしまった。今年のシネマコリアで鑑賞するのが楽しみだ。
 
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by terrarossa | 2004-05-24 04:33 | 映画


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