2004年 05月 23日
心猿意馬(1999、香港)
 一度見たVCDをなんとなくもう一度見てしまった。いちゃいちゃしている呉毅將(ベン・ウー)と王喜(ウォン・ヘイ)を再確認したかったから(ええ、腐ってます自分。腐ってますとも)。
 物語の主軸は待ちぼうけを食わされた黎姿(ジジ・ライ)と足止めを食った連凱(アンドリュー・リン)のカップルに三級片女優役のアルメン・ウォンがからむというもので(つーか、ジジ・ライが恋人に会えない一夜を寂しく過ごしているというのに、連凱先生ときたら足止め食った先でアルメン・ウォンに自分が出演する映画の相手役をしてくれと迫られて、そんでもって彼女の不幸な境遇にほだされて、ついヤってしまうのだ。ま18禁映画だしな)、タクシー運転手・呉毅將と王喜のエピソードは、メインの話にはほとんど絡んでこない。オムニバス形式の物語なので、話が独立するのはアリ、なんだけど。
 で、監督が本当に撮りたかったのは彼らの方に違いないとあらためて確信(根拠無し)。とにかく王喜がすーげーラブリーなのだ!撮影時既に三十路をこえていたはずの彼が、こりゃー無謀だろうという二十歳前後の青年役に難なくハマっている事実に驚愕。強面悪役顔の呉毅将が頼もしく優しいアニキに見えてくる。ジュリアン・マジック(←今作った言葉)恐るべし!
 特に印象的だったのは、結局ジジ・ライは機長パトリック・ツェーおじさまとの一夜の出会いも不発に終わり、連凱とも別れ、アルメン姐さんは連凱に逃げられ、不幸な人生をたどる、と、男女カップルがことごとく上手くいかないのに対して、激しいカーセックスシーンを演じきった(!)呉毅將と王喜の方は、再び相まみえる予感を残しつつ物語が終わる、ということ。ヘテロセクシュアル至上主義の世の中に立ち向かうマイノリティーとしての意志をひしひしと感じた次第である。監督の李志超(ジュリアン・リー)という人は、この後、2003年の東京ファンタスティック映画祭でも上映された「妖夜廻廊」を製作している。未見だが、非常にゲイテイスト濃厚な映画だということだ。そしてプロデューサーはスタンリー・クワン。やっぱりね(と、思った人は多かろう)。
 ひょっとしたらスタンリー・クワンは、自分がプロデュースしたこの作品で「藍宇」の習作をしていたのではないか、とついつい思ってしまう。もっとも「心猿意馬」が1999年、「藍宇」が2001年だから、「心猿意馬」に関わっていた頃にはまだ「藍宇」製作の話はなかったのだろうけれど。

 そういえばこの映画で描いているのはたった一晩の出来事なんだよな。一晩といえば思い出すのが、香港映画では「ロンゲストナイト」。これも面白かった。そして自分の人生を変えてしまったと言っても過言ではない張元監督の「東宮西宮」。これについては後ほど(って、いつになるんだろうか?)。
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by terrarossa | 2004-05-23 04:40 | 映画


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