2005年 12月 21日
売れ筋の色
a0021929_1133399.jpg←ベトナムの市場にて。目にも鮮やかなバケツ、たらい、ザルの数々である。この地において、水まわりプラスチック製品は原色がスタンダードのようだ。市場では、洪水の如くあふれかえる様々な商品に埋もれまいと、たらいまでもが激しく自己主張している。熱帯らしく華やかな色が身上、目立ったもん勝ちとは、ある意味わかりやすい。この傾向は、熱帯に属するベトナムばかりでなく、中国や台湾、韓国なども同じだったように思う。ど派手なピンクのたらいや、真っ赤なバケツは、アジアのお約束よろしく、旅先ではおなじみのものだ。
 対して日本で売られている浴用、台所用のプラスチック製品というと、そのほとんどが、パステルブルー・パステルピンク・アイボリーなどの淡ーい色である。製品を作る側は、おそらく「さわやかさ」とか「やさしさ」というようなイメージをねらってそういう色にしているのだろうし、買う方だって無意識に、水が自然な水の色らしくみえるものを求めている。製品の用途がもつあいまいなイメージをふくらまし、それを重視して商品開発をする、というのは、もしかしたらものすごく日本的な発想なのかもしれない。用途に関係なく、製品そのものが自己主張するベトナムや中国の状況とは対照的だ。
 もっとも、もともと日本人は中間色を好む人が多い。そういえば以前、韓国の土産屋で「日本のお客様にはこのあたりのデザインが人気です」とすすめられたランチョンマットの色は、ぱっきりはっきり原色を組み合わせる韓国的配色とは対照的な、うすぼんやりした色合いのものばかりだった。

そんな韓国といえばこれ↓
a0021929_117279.jpg ゴム製水まくらの色のような茶色のバケツやたらいは、韓国ではいたって普通だが、日本では見かけたことがない。それにしても、なぜ青や緑じゃなくてこの色なのか?と、ナチュラルに疑問を抱く自分はやはり日本人だな……
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by terrarossa | 2005-12-21 01:26 | 見聞録 | Comments(2)
Commented by gix01mg at 2005-12-25 01:07
ほんと目に鮮やかですね。プラスチック製品。
竹細工のお店の隣に、こういう雑貨が並んでいたりするんですよね。
たらいがオレンジ色だったり、手おけがむらさき色だったり、
お皿もプラスチックだから、とてもカラフルでした。
赤とか、はでなピンクとかの明るい色が好まれるのは、
明るい色=「魅力的」なんだと聞いたことがあります。

製品そのものが自己主張。
頭に浮かんだのは、大きくて、たいそうごつくて、
「これは財布です」と言っているような財布。
持つひとも一目でそれとわかるように、
手にしているのは、その財布だけだったり。
財布にしろ、カバンや傘にしろ、コンパクトなデザインを。
そういう発想も、日本的なのかもしれないですね。
Commented by terrarossa at 2005-12-29 00:28
外国を旅行していておもしろいのは、生活に関することのささいなことが同じだったり違っていたり、という発見をすることです。で、それがどうしてなのか、考えてみることもおもしろいです。必ず理由があるから。
日本を離れてみると、逆に日本がよく見えてきたりするような気がします。


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