2012年 03月 14日
2011年もなんとかドイツのサッカーを見に行く・その2
◆いまひとつなシャルケの日
 11月3日は、ゲルゼンキルヘンで、UEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第4節、シャルケ04対AEKラルナカの試合を観戦した。

 そう、昨年ICE車内で出会った、シャルカーなビジネスマン、マルクスさんご推薦のフェルティンス・アレナである。1年以上かかりましたが、ようやく現地観戦が実現しましたようマルクスさん!(←ここで叫んでどうする)

a0021929_174943.jpg 試合のチケットは、事前にシャルケの公式サイトにて、定価(35ユーロ)で購入した。購入即クレジットカード速攻引き落としでさっさと料金を取られてしまったが、レバークーゼンのようにprint@homeというオプション(購入したチケットのpdfファイルがメールで送られてきて、それを自分で印刷して使えるサービス)はなかった。もしかすると、またメールで問い合わせするとかしないとチケットを手にすることはできないかも…と心配していたところ、2週間ほど経ったある日、まるで存在感のない地味な薄ーい封筒が、「ピザ○○○」とか「△△ハウス現地見学会」とか「求人広告××」などといった投げ込みチラシにまぎれて郵便受けに入っていたのだった。何千円もするチケットがドイツから普通郵便で……危うく広告と一緒にそのまま新聞回収袋に投げ込むところだったよ。気付いてよかった…

 フェルティンス・アレナでのブンデスリーガの試合については、公式サイトを見ても、ほとんどのカードで一般発売なし、という超難関な状況。しかし、平日夜開催の国際試合で、対戦相手が有名クラブではないことが多いヨーロッパリーグならば、比較的容易にチケットが購入できるようだ。

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 ということでやってきました、夜のフェルティンス・アレナ。美しい。

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 足早にスタジアムへ入場するシャルケサポーター。ラウールの背番号「7」のユニフォームが圧倒的に多かった。

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 リーグ戦ではまず取れないであろう、メインスタンドど真ん中12列目という席。ただし、思ったより傾斜が緩く、真ん前に座ったおっちゃん2人がでかい人たちだったため、絶えず彼らの頭の動きに翻弄されてしまい、残念ながら、観戦環境としては今ひとつだった。あと、スタンドでタバコは吸うなとアナウンスしてくれてるにもかかわらず、それが守られていなかったのも残念。頭の上にタバコの灰が降ってくるってさー(別にスタジアムに限ったことではなく、ドイツでは、公共の場における分煙はまったく徹底されていない)。

a0021929_112380.jpg 注目すべきはシャルケのマスコット、エルウィン君ではなく(スマン)、美しい芝生!あのときマルクスさんが力説していた「芝のメンテが素晴らしい」という点。ほんとだー。

 昨シーズン(2010/11)、チャンピオンズリーグで準決勝まで進んだシャルケも、リーグ戦ではふるわず14位でシーズン終了。が、ドイツカップ(DFB-Pokal)で優勝し、ヨーロッパリーグへの出場権を得た。今季(2011/12)は、昨シーズン途中から指揮を執っていたラルフ・ラングニック監督の突然の辞任など、クラブとしては穏やかならぬ状況にはあったが、リーグ戦もこの時点で2位につけており、大変好調。ヨーロッパリーグでもここまで順調に勝ちを重ね、今回対戦相手のキプロスのクラブ、AEKラルナカとは、直近のアウェーで行われた試合で、大量5得点を決め、文句なしの勝利。今回のホーム戦でも圧倒的有利な試合運びをするだろうと目されていた。

a0021929_1124330.jpg まもなくキックオフだというのに、誰も腰掛けてくれない。人混みの隙間からピッチを撮ってみる…なので、輪郭がぼやぼやしてる。

 噂どおり熱狂的な大声援のなか、試合開始。コーナーキックともなれば観客総立ちで見守る(と、見えなくなるので辛いんだが)白熱した試合観戦。ゴールにつながるようなものではない地味なプレーでも、良い動きをすれば、目の肥えた観客から大きな拍手が起こる。この試合では内田選手が、けがから復帰して、久々にスタメン出場していたのだが、彼の名前がコールされると、すかさず「ウシー!(←ドイツ語読みでは「Uchi」は「ウシ」になってしまうらしい)」という野太い声援と大きな拍手が聞こえてきた。着実に年季の入ったファンの心をも掴んでいるのだな。

 しかし、その内田選手も含め、今夜はどうも今ひとつ、いや今ふたつくらいぐだぐだなシャルケなのだった。ミス連発で、特に中盤はいいところ全くなし。相手の決定力不足と、この日獅子奮迅の活躍をしていた(せざるを得なかった)シャルケGK、ラース・ウンナ-シュタルの神セーブによって、ゴールが割られることはなかったが、ポジティブな大声援が、途中から大ブーイングに変わり、スタジアムはさながらアウェーの様相。後半には、(もしかしたら温存するつもりでいたかもしれない)ホルトビーとファルファンを投入してきたのだが、やはり流れは変わらず。挙げ句、3人目の交代カードを切った後に、フンテラールが接触プレーから顔面大流血してリタイア(後に鼻骨骨折と診断)し、残りの時間は10人で戦う羽目に。なんとかしのいでスコアレスドローで終わったが、試合終了時スタジアムを埋め尽くしたすさまじいブーイングたるや。負けた訳ではないんだが、得点も入らず、ファンにとっては大変ふがいない結果だったに違いない。ファンでなくても、なんだかなあ…という展開に思えたくらいだから。

a0021929_1131267.jpg ということで、まるで負け試合だったかのごとく、浮かない表情でピッチを後にするみなさん。


a0021929_1133749.jpg インタビューを受けるウンナーシュタル。あんたがいなけりゃ確実に負けてた。
 マヌエル・ノイアー去りしのち、今季から正ゴールキーパーとなったラルフ・フェーアマンが、膝の十字靱帯断裂という不運な大怪我に見舞われ、以降、無名の存在だった若手のウンナーシュタルがシャルケのゴールを守り続けている。今回も素晴らしかった。この試合はまさに、彼のものだった。
 (残念なことに、彼もまた、リーグ戦第22節のヴォルフスブルク戦で負傷離脱し、現在は、今シーズン中途加入した第3GKのティモ・ヒルデブラントがピッチに立っている。こんな形でティモのプレーを再び見ることになるとは…)

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by terrarossa | 2012-03-14 01:24 | サッカー


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