2012年 03月 11日
2011年もなんとかドイツのサッカーを見に行く・その1
 放置しすぎにもほどがある。いつの間にかもう春だよ。あれから1年だよ。

 混迷の春夏が過ぎ冬を迎える前になって、わずかばかり事態が落ち着いてきた頃、ようやく短い休みが取れて、2011年もドイツのサッカーを見に行くことができた。今回はドイツ滞在実質4日間という大変慌ただしい日程ゆえ、観光する余裕もなく、試合を見てファンショップをはしごして紙類その他を収集して帰ってきたという、まるで出張のような旅行となった。
…や、ただ欲望に従って自ら勝手に科したノルマをこなしたというだけで、あくまでもただの休暇です。仕事休んで遊びほうけてたんです。すみませんすみません。

 さすがに今年は無理かと思っていたので、どんなに短い日程だろうと、行くことができただけで本当にラッキーだと思っている。帰国後は余韻をかみしめるゆとりもなく、瞬く間に時が過ぎてしまった。記憶はどんどん薄れていく。今書いておかないと、多分もう思い出せなくなる。

◆オーバーハウゼン再び

 現在、ドリッテリーガ(3部)に属するRot-Weiss Oberhausen("RWO"=ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン)。かろうじてプロリーグ(ドイツでは3.Ligaまでがプロ)にとどまっているローカルクラブなのだが、頻繁に動画を配信したりイベントを開催したり、小規模ながらファンショップがあったり、広報にはかなり気合が入っている。地元の映像製作会社がスポンサーになっていることや、ショービジネス界でも確固たる地位を築いているらしき理事長がいることと無関係ではないだろう。ファン向けのグッズも充実していて、オンラインショップには様々な商品が掲載されている。下部リーグであるがゆえ、メンバー入れ替えが激しい選手たちよりも、今や不動の地位を築いているとおぼしきUNDERDOG関連の商品が目立っていたりはするが(ちなみに、元祖マスコットであるはずのKleebärのグッズはひとつも見当たらない)。クラブのエンブレムは四つ葉のクローバーで、クラブカラーは赤、白、緑。デザインもおしゃれだし、オンラインカタログを見ているとつい色々欲しくなってしまう。
 が、しょせんは地方の小クラブ。海外通販など、最初から想定外扱いなのである。前回はUNDERDOGのキーホルダーしか入手しなかったのを今になって後悔してもどうにもならない。行かなきゃ買えないってことか…ならば行ってやろうじゃないの。

 ドイツへ行くならもちろん試合も見たかったのだが、この節の試合は、観戦を予定しているブンデスリーガの試合と日程が重なっていた上、宿泊先であるケルンからはかなり遠いビーレフェルトでのアウェー戦だったので、観戦することは叶わず。ということでファンショップのみの訪問となった。

a0021929_15392783.jpg 聖地再び。3部降格を受けて、心なしかうらぶれている…?

a0021929_1540634.jpg 同じ市内のショッピングモール内にある、こちらのショップの方が賑わっていたという事実が悲しい…
 
 ドイツ語もさっぱり喋れぬ謎のアジア人が、突然、閑古鳥が鳴くローカルクラブのファンショップにやってきて、様々なグッズを大人買い。という、あちらからすると全く意味不明の行動が不審がられている様がありありとわかったので、こちらからうっすら英語で経緯を説明。すると、スタッフのおじさんが、にこにこしながら奥から帽子を持ってきた。帽子にはFCバイエルン・ミュンヘンとRWOのエンブレムの刺繍。2009/10シーズンのDFB-POKAL、バイエルン・ミュンヘン戦での記念グッズだった。アリアンツ・アレナで現地観戦した試合がきっかけで、このクラブを知ったのだということはどうやら通じたらしい。
若干ながら相手方の不信感が拭えたような気がしたところで、お買い物続行。

a0021929_15413223.jpga0021929_15411692.jpg あえて日常使えそうな、黒い地味マフラーと、愛、重労働、情熱Tシャツ(「重労働」は、「ハードワーク」とした方がフットボールクラブらしくていいのかも)。黒地にこのデザインはかっこいい。

a0021929_15425021.jpg ストラップとピンバッジ、UNDERDOGマグネット(金属板に、適当にカットした磁石を接着剤で貼り付けただけのやっすいつくりだった)、応援歌CD(だみ声のおっさんが熱唱)、輪ゴムで束ねただけの裸の状態で出てきたサインカードセット(選手の皆さんだけではなく、UNDERDOGのサインも入っている!もちろん全部直筆)

a0021929_15434393.jpg…は、いいとして、裏面が全てコレってのが…濃すぎます。

a0021929_15441272.jpg わざわざ奥から出してきてもらったマッチデープログラム(2部の時より明らかに薄くなった)

ぺらっとめくると
a0021929_15444547.jpg …別バージョンがあったのか。パパスさん…ノリノリ(←死語)でウィンクしてるよ…
 ちなみに、ギリシャ人のパパスさんこと、ディミトリオス・パパス選手は2006/07シーズンから在籍している、筋金入りの熱血ファイター(←プレースタイルが)。チームがアマチュアリーグで低迷している時代に加入して以来、昇格しても降格してもRWO一筋で5シーズン目の、下部リーグの地元出身ではない外国人選手としては珍しく、一つのクラブに長居し続けている人である。なんの予備知識もなく初めてこのチームの試合を見たアリアンツ・アレナで、真っ先に目に付いたのがディフェンダーのパパスさんだった。バイエルンの選手に対し、臆することなくガツガツ削りに行っていたからな…

 RWOは依然として降格ゾーンをさまよい続けている。シーズン半ば、ついに監督がクビになり、「個性派(といえば聞こえはいいが)」マリオ・バスラー氏が新たな指揮官に就任したが、事態はさほど改善していないようだ。ドリッテリーガ(3部)からレギオナルリーガ(4部)への降格はすなわち、プロリーグからアマチュアリーグへの降格を意味する。先日、RWOホームの試合中継を見る機会を得たのだが、ガラガラのバックスタンドで暇そうに座っているUNDERDOGの姿が映し出されて愕然とした。大勢の観客がスタジアムを埋め尽くし、その中を縦横無尽に駆け回り、サインに煽りに大忙しだったUNDERDOGをこの目で見たツヴァイテ・ブンデスリーガ(2部)時代のことを思うと、全くもってショッキングな光景だった。これが降格というものか…てか、その3部ですら危うい現状ってどうよ。理事長、なんとかしてください。いやまじで。

 追記:年明け、このRWOのU-19カテゴリに、シャルケ04ユースでプレーしていた富田平選手が加入したとのニュースを聞いた。つい先日、日本のサッカー雑誌にもこのことが載っていた。日本の出版物で「ロット・ヴァイス・オーバーハウゼン」というクラブ名を目にする日が来ようとは。
 トップチームはとほほな状態だが、このネタに満ちあふれた楽しすぎるクラブ(注:邪道なファンの個人的視点)でチャンスを掴んで羽ばたいてほしいと思う。…(このままトップチームに進んだら裸プロモーションが待ち受けてるかもしれないけどね!)
[PR]
by terrarossa | 2012-03-11 15:59 | サッカー | Comments(6)
Commented by 代理 at 2012-03-12 21:43 x
オーバーハウゼン・・・
気になる、気になりすぎるっ!!

全裸でサッカーボールを持ち満面の笑みを浮かべる選手たち!
UNDERDOG氏の鳩が豆鉄砲を食らったような顔っ!
そこに突然、センスのキラリと光るおされTシャツ

なんて愛すべきおちゃめなクラブなんでしょう。
なんだろう、このじわじわくる感じ笑

ショップのおじさんとのやりとりには笑わせてもらいました^^
続きも楽しみに待ってます♪
Commented by eastwind-335 at 2012-03-13 05:23
こんにちは!
地元に愛されているのがよくわかります・・・。
北西部のクラブに共通する男気あふれたクラブのアイドルunderdogのマグネットの作りを読み、「それって、私が各地銘菓の箱の絵を切り抜いて、後ろにマグネットシートを貼ってるのと一緒じゃん・・」とグッズ開発担当者に親近感を覚えましたよ!
・・・・バイヤンのファン・ショップが北西部のモールに入っている!そのことが今日のブログの一番の衝撃でした。神宮球場近くにタイガースのファンショップがあるのを発見したのと同じぐらい「うっそー、ここに?」な気分です。
ドリッテまでがプロだから、ほんと、しっかり踏ん張ってほしいですね!
私も続き、楽しみに待ってます!
Commented by terrarossa at 2012-03-14 00:16
代理さん、ようこそいらっしゃいました。コメントありがとうございます!
巡り合わせというのは不思議なものです。今や私も、この、本業(サッカー)がいまひとつなこのクラブから目を離せなくなっています。なお、オーバーハウゼンはゲルゼンキルヘンからSバーンで20分足らずの近距離にございますので、次回渡独の際は、ぜひお立ち寄りください(笑)。あの予言タコ「パウル君」で有名な水族館もあることですし(今は2代目がいるらしいです)。
Commented by terrarossa at 2012-03-14 00:16
東風さん、ごぶさたしておりました。ようやく重すぎる腰を上げて記録開始です…
オーバーハウゼンの巨大ショッピングモール内にあるバイヤンファンショップは、なんでも、ウリ・ヘーネスのマーケティング戦略によりオープンしたものなんだとか。確かに、本拠地が遠く離れた南の都市であるとは思えぬ繁盛ぶりでしたよ…全国にファンがいるってことですね。すごいなあ。
Commented by ピタ at 2012-03-31 22:31 x
こんばんは。ドイツへの遠征、お疲れ様でした。
聖地で購入された品々、スゴイですね!
特にカードとか。アレ? コレって、ファンの子ども達も集めたりするのでは?
本当、男前すぎです…!!
きっとこのクラブの選手(パパスさん)も応援する方々も筋金入りっていうタイプの方が多いんでしょうね。妥協しないっていうか。妥協って何?っていうか…。一本気を感じます。
オーバーハウゼンの今後の続報、楽しみにしてます!
Commented by terrarossa at 2012-04-20 02:03
ピタさん、こんばんは。毎度毎度遅すぎるお返事ですみません。いつもいらしていただいてありがとうございます。
あっというまのドイツ滞在でした。再びの聖地?巡礼では、思い入れいっぱいで人けの無いショップにだらだら長居したので、ショップスタッフさんはさぞかし不審に思ったことでしょう(汗)。
そうだった、フットボールクラブなんだから、大勢の子供ファンがいるはずですよね。この裸カードが狙う購買層ってのはどこいらへんなんだろう…深読みはやめとこう。
このクラブも重工業で栄えた町のクラブですから、熱狂的なファンも大勢いることでしょう。チームはここにきて少し調子が上向きになってきて、残留争いの中に踏みとどまっているところです。残り少ない試合で、なんとか残留を勝ち取って欲しいですね…


<< 2011年もなんとかドイツのサ...      自分用フットボール備忘録2011 >>