2011年 09月 19日
Rot-Weiss Oberhausenに関する続報
 Rot-Weiss Oberhausen(RWO)公式ページのそこかしこにたびたび出現し、上半身裸の選手とともにTバック一丁のヌードを披露し(前記事参照)「負け犬テレビ」の鼎談にも登場している、こいつタダモンじゃねえオーラ全開のなまめかしいおっさんがあまりにも気になって仕方がなかったので、語学堪能な友人の協力を得てその正体を探りにかかったところ、大変興味深い事実が判明した(Nさん素晴らしいタレコミありがとうございます!)。

 やはり彼はエライ人だった。しかも、なんとクラブの理事長だというではないか。クラブで一番偉い人が文字どおり体張って裸で宣伝画像に登場するクラブって一体。

 でもって、件の理事長の名前が、「ハヨ・ゾマース(Hajo Sommers)」氏(52)だということも判明した。だがしかし、プロフットボールクラブのトップにしてはこのおっさん、あまりにも怪し…というか、妖しすぎる。案の定、ちょろっと画像検索したら、女装してるわ裸で踊ってるわで、もう。…ものすごい勢いで、ザンクト・パウリの元オーナー、リットマン氏のイメージが脳内再生される。ああドイツフットボールクラブの懐の深さよ。ガチで「ハヨ姐さん」だったってことかよ!まさにこの理事長にしてUNDERDOGという強烈な存在のマスコットあり、ガタイのいい野郎どもをばんばん裸にひんむいて撮影しまくるフォトセッションあり、てな訳だ。裸ネタは理事長の趣味だったということですね。…けしからん、あまりにもわかりやすすぎる。
 ということで、それまで抱いていた、もやっとした疑問がこれで一気に解決したと同時に、では、なぜこの、どこをとっても堅気ではなさそうなゾマース氏が、どういういきさつでこのクラブを率いることになったのか?という新たな疑問が。てことで調査続行。インターネットって素晴らしい。

 で、夜が更けていくのも忘れ、ひたすら検索→自動翻訳(笑)→検索を繰り返していくと、さらに我々の予想の斜め上を行く事実が発覚。てっきりガチで姐さんだとばかり思い込んでいたゾマース氏の婚約者というのが、それは素敵な大人の女性だったのである。動画などを見る限り、その物言い・物腰とも、絶対に姐さんにしか見えないハヨさんが……どっちもいける(←憶測でものを言うなよ)とはウラヤマシイ。奥深い。奥深すぎる。

 かように底知れぬ謎を秘めたハヨ・ゾマース理事長だが、その正体は、現役の舞台俳優であり、それだけではなく、自分の劇場を持ち、その企画・運営に辣腕をふるう(ふるってると思う)実業家なのだった!プロフットボールクラブのトップを任されるくらいなのだから、相当のやり手なんだろう。アウェイサポ向けな、「しゃいせRWO」プラスチックジョッキの制作販売も、ゾマース理事長の発案らしい(記事はこちら。いかにもフットボールカルチャー誌「11FREUNDE」の好きそうなネタである)。なるほどそうだよねえ。堅気のサラリーマンじゃこの発想はなかなか出てこないよな。女装も裸踊りも俳優活動の一環、ということだったのね。

 そもそもオーバーハウゼンという都市じたい、ドイツにおける映画製作の新たな潮流となったニュー・ジャーマン・シネマ発祥の地であり、衰退してしまった重工業の町から、文化都市としてふたたび町を活性化しようという方針のもと、芸術活動に力を入れてきたといういきさつがある。現在のオーバーハウゼンは、郊外に大きな劇場やホールがあって、様々な文化的イベントが行われていることで有名な町なのだ。そんな背景あっての、アバンギャルドなゾマース理事長、なのだろう。

 ちなみに、初めてRWO公式ホームページを訪れた時にお出迎えしてくれたTバックヌードの宣伝画像は、ロバート・カーライル主演の映画版が有名な劇、「フル・モンティ」のオマージュなのではないか、ということもうっすら判明。舞台に出演するゾマース氏の画像を見つけて合点がいった。Tバックを選手にまで強要しなかったのは、ハヨ姐さんの最後の良心なのか、それとも選手たちがクビ覚悟の上、全身全霊を賭けてドン引きした結果なのか、それは定かではないのだが。

a0021929_2312661.jpg 舞台「フル・モンティ」上演のもよう。左から三番目がハヨ・ゾマース氏。
 実は、この舞台の演出家がハヨ姐さんの婚約者なのだという。


 それにしても、数あるフットボールクラブの中から、よりにもよってこんなとんでもないクラブを引き当てるとは。運命って恐ろしい。
 だが…なんと魅力的なクラブであることよ、とかなんとか、のんびり感慨にふけっている場合ではなかった。そうだ、それどころじゃない!フットボールチームとしての本業!本業なんとかしろよ! (現在、第10節を終えて、20チーム中18位。RWO、引き続きレギオナルリーガ降格街道まっしぐら…ああああ)

a0021929_232228.jpg そんなRWOの今シーズンのモットーは「愛、重労働、情熱(Liebe, Maloche, Leidenschaft)」だそうである。愛と情熱はともかく、重労働ってなんなの…なにが待ち受けているというの……

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by terrarossa | 2011-09-19 23:07 | サッカー | Comments(6)
Commented by eastwind-335 at 2011-09-22 18:31
いや、写真を見るだけで「重労働」が伝わってくるような・・・。
あの愛らしいワンちゃんのオーナー(理事長)がこんな方だとは!!!フル・モンティどころじゃないですよ(豪笑)。
そして、アディダスとは違う方向での(アディダスだったら近づかない分野、という意味で)「正統派」サッカーブランドであるhummelがスポンサーみたいですから、このチーム、ただモノじゃないですよ。スタークラブのにおい(臭い?)がします。
ブンデスとかツバイテにあがっていちゃダメですよ。うん。サッカーとサッカーが生み出す文化を純粋に愛する人のためのクラブだと確信しました。
続く理事長ネタ待ってます!
Commented by ブンデスファン at 2011-09-24 03:52 x
ブンデス、print@homeで検索していたらこのブログに辿り着きました。レヴァークーゼンのファンなんですね?私は2001年頃からブンデス、一筋で現地スタジアム観戦に行っています。今年は11/15、ドイツVSオランダ(国際親善試合)、11/22、バイエルンVSヴィジャレアル(CL)、11/23、レヴァークーゼンVSチェルシー(CL)のチケットを確保。レヴァークーゼンには、チェルシーに一泡吹かせて欲しいなと微かな期待を持って観戦してきます。

ではでは
Commented by ピタ at 2011-09-30 20:56 x
クローバーとかハートとか、どことなくカワイイし…!! 町の価値観を背景に芸術的な意味合いで受け入れられてるのか、それともそういう趣味も好まれるのか、よくわかりませんが、ドイツのプロサッカーチームは懐が深いんですね。そして、周りに有無を言わさず?ここまで作り上げるほどの理事長さんの実力がスゴイ。
重労働って。…昨今の低迷といい、理事長と選手の間に擦れ違いが起こっているのではと、気になるところです。
しかし、すごいチームを応援されてるんですねぇ・・・。
Commented by terrarossa at 2011-10-03 04:44
東風さん、こんばんは。すっかり亀レスすみません。
やーこんなに奥深いクラブだとは…思いがけない金脈を掘り当てた感いっぱいなのです。でも、ドリッテでは試合中継が見られないので、動いてるUNDERDOGを見たい自分としてはやっぱりツヴァイテに返り咲いて欲しいですねー。いやそれどころじゃない低迷っぷりなんですが。
Commented by terrarossa at 2011-10-03 04:44
ブンデスファンさん、初めまして。このような辺境の地によくいらっしゃいました。サッカーの周辺部分ばかり気になっているミーハーな若輩者ですが、よろしくお願いします。ドイツでの現地観戦いいですねー。私もまたいつか行きたいものです。がっつり応援してきて下さいね。
Commented by terrarossa at 2011-10-03 04:44
ピタさん、こんばんは。そう、RWOのエンブレムの色やデザインってなんだかカワイイんですよ。赤と緑とクローバー。なのにこの濃さはなんなの…という驚きのクラブなのでした。UNDERDOGだけじゃなく、理事長からも目が離せません!たのむから本業頑張ってツヴァイテに戻ってきてくれ…いや、もはやレギオナルリーガ(アマチュア)に降格するなよと祈る方が現実的ですね…とほほ。


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