2011年 03月 27日
「被災県」にて、生きております。
 ブログをさぼっている間に、イメージが定まらず、ぱっとしないことにかけては全国一かと思われていたうちの県が、世界的に知名度の高い被災県になってしまった。当日は、とある会議室で研修会を開催していたのだが、だだ広い会場全体が、サスペンションのいかれたウラジオストクのバスのようにぐわんぐわん揺さぶられ、天井から石膏材の大きな固まりと白い粉末が剥がれてばらばら降ってきて、みんなで机の脚にしがみついてやりすごしたものの、生きた心地がしなかった。それでもここは海沿いの地域にくらべると「全然何ともない」程度の被害しかなかった。そうは言っても、ついこの前までは、ガソリンも灯油も全く手に入らず、食料品も不足するという過酷な状況だった(たのむから生活用水確保できてるところで水買い占めないでくれー。断水していて、飲み水にも困っている地域がまだたくさんあるんだ。報道されてる地域以外の所でも!)。震災から2週間が過ぎて、状況は少しずつ改善している。ではこのまま順調に復興の道を、といきたいところだが、残念ながら、うちの県だけどんどん厳しい状況になっている。農林水産業にとっての真の脅威は、放射性物質による実害よりも、無責任な噂や思いこみによる風評被害だ。農業関係者としては、むしろこれからがしんどいことになりそうだ。

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 昨年11月に、久しぶりに訪れたいわき市のアクアマリンふくしまで撮影したカクレクマノミ。3月11日、ここも地震と津波の被害を受けて、電源供給システム自体が駄目になり、展示されている生物の生命維持を諦めざるを得ない状況になった。大型ほ乳類などごく一部の生物は他の施設に避難させたとのことだが、魚類その他は弱って死んでいくのを見ているしかないという。水槽いっぱいのイソギンチャクにみっちみちになって入っていたカクレクマノミたちも、もう駄目なんだろなあ…
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by terrarossa | 2011-03-27 16:55 | Comments(4)
Commented by greenagain at 2011-03-27 17:33
はじめまして。
魚類や農作物のお話、詳しいフットボールのお話や洒脱なイラスト、美しい彩りの貴ブログを楽しく拝読しています。
地震、酷い揺れでしたね。
お魚、残念です。こういう時、弱い所にシワ寄せが行くのが切ないです。
状況が好転することを心より願っています。
Commented by 東風 at 2011-03-30 09:04 x
ああ、よかった。
お正月以来、更新がなかったことよりも11日以来のことのほうがずっと心配でした。
報道されない地域のこと、私も本当に気になっています。私達が知ることができる情報は限られたメディアからの限られた情報なのだと思うこの頃です。出張先でも、罹災地へ派遣された自衛隊員のお父さんと知り合い伺った話に胸が痛む想いがしました。
terrarossaさんが農業関係のお仕事と伺っているので、長期化を免れないいま、そのお立場から傷つき苦しむこともあるのではないかと案じています。風評被害のあがっている県の野菜が店頭に並んでいる八百屋が住まいの近くにあるという同僚がいます。いま、逆に私達の手元にまで届かないわけですが、私はあればそこの物を買おうと思って生産地をよく確認するようになりました。
私も学生時代の先生が一人宮城県の山側に住んでいます。電話が通じて週末にお話をしたのですが、「海に比べたら全然何ともないのよ」とおっしゃるものの、伺えば「全然なんともなくはない!」とこちらが思うようなことも・・・。
たくさんの人がterraraossaさんの職場を頼りにするでしょうから、どうぞお身体を大切になさってくださいね。
Commented by terrarossa at 2011-04-04 02:56
greenagainさん、初めまして!お返事が大幅に遅れてしまってすみません。よくぞこのような辺境の地においでくださいました。楽しんでいただき、何よりです。うれしいです。ありがとうございます。
しばらくは平常運転とはいきそうにないですが、事態が少しずつ好転していくことを願いつつ、ぼちぼちやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
Commented by terrarossa at 2011-04-04 03:03
東風さん、ご無沙汰しておりました。ご心配おかけしてすみません。
このような状況にだんだん慣れてきたのか、職場の同僚ともども、けっこう落ち着いて非日常的業務をこなしています。少しずつであっても、いまは前進あるのみです。
ブログを見たり書いたりはいい気分転換になってます。東風さんのところへも、いずれゆっくりおうかがいしたいところです。


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