2010年 10月 18日
2010年もまた、ドイツのサッカーを見に行く・その2
◆家一軒丸ごと貸します……?
 ドイツのホテル宿泊料金は、非常に高い。特に秋は、各都市で国際見本市が多数開催されるため、ただでさえ高い料金が極端に高騰する。ということで、初めてのドイツ旅行時からB&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)のシステムを利用している。最初は経済的理由からそうしただけだったが、回を重ねるごとに、すっかり自炊生活にはまってしまい、今回も貸部屋紹介サイトを通じて「家具、キッチン付きアパートメント」という所を借りることにした。一昨年は個人で所有しているアパートの一室、昨年は不動産業者が管理しているアパートを借り、たいへん快適なドイツ滞在ができたので、今回もそういうイメージを持ってデュッセルドルフに出向いたのである。家主さんとのうっすら英文メールのやりとりを何度か行い、互いに何者であるかもうっすら確認。地図をたよりにアパートを目指すと、そこはヨーロッパの町中らしく、両側に中層階の集合住宅が連なる通りの一角。過去宿泊したスタイルと同じような感じだった。入口を開けてもらうと、そこには家主のジゼルさんが待っていて、笑顔で歓迎してくれた。「さ、こっちよ」と建物から再び外へ案内される。

 中庭にはアパートからは独立した二階建ての四角い建物。アジサイやバラの花が咲く庭、池には睡蓮。小さいながらもきちんとした庭だった。そうかここが家主さんの家か。

a0021929_2175248.jpgどこを撮ってもたいへん絵になる庭。

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 そのまま建物の中へ案内された。ざっと二十畳ほどの広さのリビング&書斎が広がっている。リビングの奥には二階に続くらせん階段が見える。壁の棚には本やCD。座り心地の良さそうなカウチや籐の椅子もある。
 「二階がベッドルームね」と、ジゼルさんはすたすたとらせん階段を上りはじめる。後に付いていくと、広々とした部屋にキングサイズのベッドがひとつ。
 「シーツは交換済み、替えはクロークの中よ」
 「……??」
 寝室の隣には大きなクロークがあって、服や靴や鞄がぎっしりとしまわれている。ジゼルさんは、服が掛かった一角を隅に寄せてスペースを作り出し、「ここ使ってね」と言う。

 ……って、ええー!?この家が「貸部屋」なんですか?
 驚いた。

 自分が生活している家を明け渡して貸してくれる、などということは全く想定していなかった。ひとに貸している間は、市内の友人宅に居候するのだそうだ。でも、いくらお金が必要だからといって、家具調度と中身がそのままで、見知らぬ外国人に家一軒丸ごと貸すってどうよ。バスルームには使いさしのシャンプーやら化粧品やらが置きっぱなし、オーブンや食器洗浄機も備えた大きな台所には鍋釜、調味料から各種食材まで。「どれも使っていいのよ」って……いいんですかジゼルさん。
 もっとも、書斎には仕事用のPCがあり、数日に一度はメールチェックなどでここに来る、ということなので、これは双方に信頼関係がないとできない部屋の借り方だ。回数を重ねるごとにどんどんハードルが上がっていく気がするB&B、おそるべし。
 だが幸いなことに、今回も当たりくじをひいたようで、家主さんは、サッカーだけを見に、ドイツくんだりまで来たあやしい日本人にも大変良くしてくれた。天気のいい日に庭に出てまったりとコーヒーを飲みながら一緒に過ごしたり、デュッセルドルフ市内観光につきあってくださったり。またしても、快適なドイツ滞在なのだった。

a0021929_2163486.jpg それにしても、と我に返る。ドイツでひとん家の冷蔵庫の残り物使って料理して食ってる自分って……

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by terrarossa | 2010-10-18 02:28 | サッカー


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