2010年 08月 04日
正しい道路の渡り方 ロシア極東ふたたび・その1
 前述してきたとおり、脳内ロシアサッカー祭りの勢いで、2010年5月、ロシア極東へ。ウラジオストクは4年ぶり、ハバロフスクへは6年ぶりの訪問となったのだが、街はいろんなところで様変わり。これがロシアンバブルってやつなのか?そうなのか?

 今回の旅行も、サッカー観戦以外は、ひたすら街を歩き倒し交通機関乗り倒しに終始するだけの一週間だったため、それはそれはじっくりと街の様子を見て回ることができた(←それ以外にすることはなかったのかと今更ながら自己ツッコミ)
 ということで、まずはかの地の道路事情なり交通事情なり、感じたことを羅列してみることにする。

 
a0021929_2312015.jpg 背筋ぴっしり、おなじみ横断歩道の標識。ロシアの「道路を渡るヒト」は標識ごとに絵柄が異なるなんて事はなく、きっちり統一デザインである、というのは前からそうだったのだが、

a0021929_2315752.jpg ウラジオストク駅前のは、蛍光イエローな反射板に縁取られて、バージョンアップしていた!こんなゴージャスな標識は4年前にはなかったぞー。

 そして以前よりもずっと、市民の方々は信号を守っていた!これまであちこち行ったりしている中で、人が交通ルールを守るかどうかは、その地域の生活の豊かさと密接な関係があるような気がしているので、やっぱりロシアはイケイケドンドンなのだな、と思ったのだった。いやほんとのところはどうなんだか、旅行者ごときにわかるはずもないが、やっと極東地域にまでバブルが到達したというような雰囲気は、ちょっとだけ感じた、ような気がする。

 生活が豊かになったからなのか、交通渋滞はたいそうひどいことになっていた。特に平日のウラジオストクは、市街地から容易に車が出て行けない有様。車の台数が増えて渋滞が恒常化したため、「車の通行の妨げとなっている」ということで、とうとう市街区域のトラムが廃線に。以前訪れた時には7路線も走っていた路面電車は、現在、郊外を走る2路線が残っているだけとなってしまった。

a0021929_2323787.jpg 駐車中の車も先に進みたい車もごっちゃごちゃの交差点。それにしても、視界に入るほぼすべての車が日本の中古車ってどうよ。

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 トラックも日本のロゴをつけたまま大活躍。
 そういえば街を歩いていたら、いきなり「右に曲がります。ぴーっぴーっ、右に曲がります」という日本語の機械音声が普通に聞こえてきて、一瞬、ここはどこなんだかわかんなくなったよ……

a0021929_234727.jpg 郊外を走る路面電車。クラシカルな車両が奏でる、悲鳴のような軋り音と、舌を噛みそうながたつきはお約束。

a0021929_2342786.jpg で、車内もたいへんクラシカルであった。
 始発から終点まで二十分ほど乗車したはいいが、公園のベンチのごとき座席は、長時間座る仕様ではなかった。これはなにかの試練でしょうか?イタタタ……

 トラムを廃線にしても、それがバス路線に代わっただけで、車の台数もどんどこ増加、と、残念ながら市街地の渋滞はいっこうに解消していないもよう。トラムは便利で安くて(市内7ルーブル均一)良かったのに、と嘆いている人たちはたくさんいるんだろうな。

a0021929_2353234.jpg 旅行者の交通手段として、ローカルな路線バスの利用はけっこう高いハードルだが、バス路線図があればどうにかなんとかなる。で、まず本屋へ行き、バス路線図を入手。キリル文字はゆっくり見ながら考えないとなかなか読めないが(とほほー)、バスには路線番号が大きく書いてあるので大丈夫(汗)。料金は市内なら11ルーブル(約33円。2010年5月現在)。料金は降車時に現金で運転手に支払う。小額紙幣か硬貨であれば、お釣りもそこでもらえる。基本的に停留所ごとに停車もしくは減速してくれるが、降車ボタンなどはついていないので、乗客のみなさんは、降りようとする停留所が近づいてきたら、前のドア付近に移動して、運転手に次で降りたいということを「意思表示」していた。
 バスはほぼ韓国製の中古車(街を走る9割方の自動車が日本の中古車とはいえ、あくまでもロシアは車両右側通行のルールなので、乗降口が左側にある日本の路線バスは使えない)。運転手に制服などといったものは特に無く、どの方々もスウェットにGパンとか、非常にテキトーな装いで業務についていた。服装がなんだろうと仕事をきちんとこなせばそれでよし、なんだろうが、運転席を離れたら、誰が運転手なんだかわからん。で、みんなそれぞれ運転席周りを自分の使い勝手がいいようにアレンジ(デコレーション?)し、好みの音楽を結構な音量でかけていた。ああフリーダム。

a0021929_2355698.jpg この運転手さんはロシアンな歌謡曲がお好みらしく、車内にはしわがれたおっちゃんの歌声が響き渡っていた。渋いぜ。
 かと思うと、老若男女あらゆる人々がご利用する公共交通機関として、これ、いいのか?っていうくらいガチなヒップホップで、思うさまグルーヴしていたニイサン(やたら若い運転手だった)もいたり。バス車内がどこぞのクラブと化していたわけだが、まだまだ詰めの甘い道路事情と、おんぼろ車両のいかれ気味なサスペンションとの相乗効果で、かなり相当ぐわんぐわんに揺れながら走るので、それはそれで合っていたような。

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by terrarossa | 2010-08-04 02:48 | 正しい道路の渡り方 | Comments(0)


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